小学生となった双子 ページ11
7年の月日が経ち 双子の兄弟は小学生となった
兄の以心 及び幽玄は 喋れない謎の病気は未だに原因が発見されずにいて無口のままだ
けれど、それ以外は何も異常はなく育ってきていて子供とは思えないほどの冷静な性格となり今の幽玄の性格とよく似ている
また、歩美が以心の為に画用紙とサインペンで挨拶や何か行動したい時にコミニケーションをとる用のカンペを作ってくれた
もちろんこの方法は今の幽玄の会話方法に生かされている
弟の伝心 及びリベリオンは元気で活発な子に成長していて活発すぎて色々とトラブルをおかしたりと兄以上に両親を心配させた事もあったけど、彼はそんな事にも怯えず怖いもの知らずの元気な子に成長した
またリーダーシップが優れていて、幼稚園の時は皆んなのリーダーだった
そして以心とは唯一話せるので、母 歩美からは「以心は喋ることが出来ないから、以心が何か言いたいことがあったら、伝心が代わりに言ってね」と約束され
彼は歩美の約束をちゃんと守っている、その約束も現在でも守っており幽玄とリベリオンはいつも一緒だ
「ねぇ! ねぇ! 学校ってまだ?」
新品の黒いランドセルを背負った、伝心は学校が行けると嬉しそうな様子でぴょんぴょんと跳ねている
ちなみに以心と伝心の学校は今日から入学式を行う日だ
「まだよ、もう少し待っててね」
歩美は化粧をしながら話した
【きんちょうする……】
喋ることが出来ない以心はカンペを使って読に見せた
カンペを読み上げた読は以心の緊張をほぐすように語りかけた
「大丈夫だよ、以心 いつも通りに過ごせば仲良くなれるさ、幼稚園の時と同じでね」
【でも、ぼく、しゃべることができないからなかよくなれるかな…?】
「以心には伝心がついているだろ、以心が喋りたかったら伝心に頼めば大丈夫だ な、伝心」
「うん!そうだよ兄さん!」
【うん…がんばってみるよ…】
「その調子だ、先生には以心が喋れないことや伝心と一緒のクラスになることはちゃんと言ってあるからな」
「うん!わかった!」
【うん】
「読、以心、伝心、そろそろ行こうかしら準備は出来てる?」
「ああ出来てるよ」
「できてる!」
【こっちもできてるよ】
「じゃあ、そろそろ行こうかしら」
歩美、読、以心、伝心は玄関を出て学校まで歩き始めた
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