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65_セツナ【世界を守りたい】 ページ19

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瀬戸ちゃんを見つけて
やることもなくなったので部屋へ戻る。

今日は普段よりも歩きまわった気がする。


「あれえ……?」


自分の部屋へ行くと
綺麗なお洋服が置いてあった。

真っ白いフリルがふんだんについた洋服だ。
黄色のバラとか蔦みたいな刺繍が
ついていた。

キラキラしていて
ふわふわしていてとってもきれい。


ふと、自分の洋服を見下ろした。

ボロボロのワンピースだ。


セツナは廊下に誰も居ないのを確認すると
ササッと部屋のなかへ入った。



「きれぇー……ふわふわだ!ん…良い匂い……」

床に座りこんで
新しい洋服を抱きしめて香りを吸いこむ。

良い匂い。
ふわふわでキラキラだ。


セツナは迷った。

このボロボロな洋服よりも
綺麗なワンピースを着たい。

きっとセツナに似合うと思って
零くんが作ってくれたんだ。

着たいな。

着たいなー。


ソワソワしてきて、体をユラユラと横に揺らした。

着ても良いかな……。


「いい、よね」


洋服を着てみて
部屋の姿見の前でくるりと回ってみた。

繊細なレースがふわりと風に乗って
とってもきれいだった。

鏡の中の自分に見とれてしまうくらいには。


「お姫様みたい……」

外に出たらすぐに汚してしまいそうで
怖いけど……。

誰かにこの洋服を見せたくて仕方がない。

そう思ったセツナは
うーん、と迷った末に部屋から出ることにした。


薔薇の花飾りでもあれば
長い黒髪を結ぶこともできるのかな。

まずは誰に見せようかな。

「零くんだよね。
 零くんのお部屋は何処だっけ」


セツナはパタパタとはだしで
零くんのお部屋まで走っていくことにした。

歩くたびに綺麗なレースが
足に触れて気持ちがいい。

サラサラだ。


こんなワンピースを着て
みんなで
絵本で読んだ「うみ」に行けたら楽しいだろうな。


また増えた、皆でしたい夢を
零くんにも聞かせてあげることにした。

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ニャ助(プロフ) - 更新しました。こんなに短くてすみません(><) (2020年5月4日 11時) (レス) id: 636a33148d (このIDを非表示/違反報告)
ニャ助(プロフ) - お久しぶりです!最近更新出来ずすみません…!更新してきます! (2020年5月4日 10時) (レス) id: 636a33148d (このIDを非表示/違反報告)
(=゚ω゚=)にゃあ - 更新しました。 (2020年3月23日 15時) (レス) id: 91777e8ddd (このIDを非表示/違反報告)
(=゚ω゚=)にゃあ - 更新します。 (2020年3月23日 14時) (レス) id: 91777e8ddd (このIDを非表示/違反報告)
春雨(プロフ) - 更新しました!オズはまだ行く先決まってないので、使って話を進めてもらって構いません! (2020年3月21日 23時) (レス) id: 55d503be78 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:製作者一同 x他6人 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2020年2月11日 22時

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