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61_傘村折心【世界で救われたい】 ページ14

*

「まず、さっきも言った通り、今朝監視員が来てな。紅が17歳以上はその場に残るように言ったんだ。それ以下の子供は一旦部屋へ戻るように言ったから、お前が知らないのは当たり前だな」

「そうだね…私、普段部屋から出ないし」
「…続けるぞ。それで、監視員は内通者がいる…って言ったんだ」
「なっ、内通者…?って、子供(ゴミ)の中に、って事、だよね」

「ああ、そうだ」と榛くんが頷く。

見ての通り、二人は今朝の話をしている所。榛くんに任せっきりにするのもなぁ、なんて思ってたのがまるで検討違いだったようだ。オズの出番なんてないし。まあ、その方が楽なんだけどね。

彩芽ちゃんはうろたえていたけど、「そっか…それで騒がしかったの」と納得したように呟いた。

「教えてくれて、ありがとう…もう、戻る」
「そうか」

と、彩芽ちゃんがオズの脇を通り抜けて行く。

「あ、待って、彩芽ちゃん」

そう声を掛けると、彩芽ちゃんは「…何?」と振り向く。

オズは彼女に駆け寄って、髪飾りに付いてる小さいボタンを外して、差し出した。

「余計なお節介かもしれないけどさ。人形の襟元が解れちゃってるのが気になってね」

そう言うと、彩芽ちゃんは小さく声を漏らして、手元の人形を見下ろした。
けど、すぐにオズの目を見て、「いらない」と一言。

心なしか目力が凄い。ちょっと圧倒されそうになりつつも、「でも、」と再び口を開く。

「ほら、ポイントみたいな感じで。可愛くなると思うんだけど」

そう提案すると、彩芽ちゃんは少し考え込む素振りを見せた。

「…そっか。そういうのも、アリかも」
そして、そっとオズの手からボタンを受け取って「ありがとう」と身を翻す。

今度は引き留めない。ふとキッチンを覗いてみると、いつの間にか榛くんの姿が無くなっていた。

彼も此処には用済みらしい。とすれば、オズも用済みだね。ゆうきくん探しに戻ろう。
…と思ったその時、すぐ近くにあるリビングから声が聞こえた。

まくし立てるように喋るその声は、さっき聞いたばかりの声。

「エルイくん?」

間違いない、聞いたばかりの声を間違えるほど難聴じゃないからね。

随分大きい声で話してるなぁ、なんて思いつつ部屋へ近寄り、覗き込む。するとそこにはエルイくんと、ゆうきくんの姿があった。

興味本意っていうのもあるけど、目当ての子がいるんだし、口を挟んだって別に誰も怒らないよね。

「――"嘘つき"とか言うけど、つまりキミは何が言いたいのかな?」

62_宮崎零 【世界を救いたい】→←60_蓮矢ゆうき【世界を嫌いになりたい】



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ニャ助(プロフ) - 更新しました。こんなに短くてすみません(><) (5月4日 11時) (レス) id: 636a33148d (このIDを非表示/違反報告)
ニャ助(プロフ) - お久しぶりです!最近更新出来ずすみません…!更新してきます! (5月4日 10時) (レス) id: 636a33148d (このIDを非表示/違反報告)
(=゚ω゚=)にゃあ - 更新しました。 (3月23日 15時) (レス) id: 91777e8ddd (このIDを非表示/違反報告)
(=゚ω゚=)にゃあ - 更新します。 (3月23日 14時) (レス) id: 91777e8ddd (このIDを非表示/違反報告)
春雨(プロフ) - 更新しました!オズはまだ行く先決まってないので、使って話を進めてもらって構いません! (3月21日 23時) (レス) id: 55d503be78 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:製作者一同 x他7人 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2020年2月11日 22時

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