【小説】ゴミのような、二個目の僕らの世界。【本編】

52_淡紅色紅　【世界で消えたい】 ページ5

僕は食べ終わってもリビングで考え事していた。

「…紅。ちょっといいか？」

榛が話しかけてきた。
・・・どうしたのかな。やっぱりあの話・・・？


「……榛。どうした？」

「これからのこと話しておきたい。
主に、お前の頭を悩ませてる内通者について。」

「っ……。」

やっぱり、か・・・

自分が眉を顰めている感覚がする。

「…お、榛と紅じゃねぇか。いいところにいたな。」
叶が来た。

「……叶。なんか用か？」

「嗚呼。俺様、さっきまで内通者のことについて考えてたんだが、１人じゃからっきしでな。
誰かと意見交換でもしようと思ってリビングに来たんだよ。」

僕と同じ感じか・・・。

「それで、そこに俺たちがいたと……
まぁ、お前は１７歳以上だし紅と一緒に話しといた方がいいか。」

まあ、確かにそうだしね。


でも、内通者は聞きたくない・・・


怖い。


「…手短に話すぞ。俺からは取り敢えず１つ。
“嫌な予感がする。”多分明日ぐらいに、また何か来るぞ。」

「「･･････！！」」


嘘、だろ・・・！？

でも、榛の感はよく当たる。
注意した方がいいな。

・・・・・・・・・・
榛くん、叶くんお借りしました。

53_傘村折心【世界で救われたい】→←51_カイム【世界で1番になりたい】

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す