20話 ページ22
「一虎くん、そろそろ事務所の人間くるから出ないとだよ」
「ン、わかった。俺んちくる?」
「近い?近いならそうするよ。って言っても今7時だから15時くらいにはバイバイしないとだけど」
「・・・まあまあ近いから来て」
「お邪魔させてもらうね、ありがとう」
ちゅ、と一虎くんの頬に口付けると照れたように笑ってくれた。意識を失った後一虎くんと一緒に入るつもりだったシャワーも結局一虎くんは何かのスイッチが入ったっぽくて2回戦目にいってしまい、その後は動けずじまいだった。
声も少しガラガラで、身体もとてつもなく痛い。
「お風呂溜めるね、」
「いーよオレやる、休んでて。」
「えっありがと・・・」
デキル男、羽宮一虎。
ちょっときゅんとしたのは気のせいにしておく。
と思ったがコレお前のせいだから当たり前だなぁ。
一緒にお風呂も入り(なんにもなかった)、事務所を出て私の車が停めてある駐車場まで向かう。
ふと携帯を見てみるとさりや女の子たち、昨日ライン交換した方達から連絡が来ていた。
佐野さんに千冬くん、そして灰谷兄弟と斑目さん。
女の子達からは延長も取れずすみません、お疲れ様でしたという内容だった。佐野さんは寝る、おやすみという謎の連絡。千冬くんからは一虎くん大丈夫ですか?との心配の連絡。灰谷兄弟はまた呼ぶわという内容、斑目さんは次はパンツ脱がすというセクハラ紛いの内容。
「…やだ、消してそいつ」
「一虎くん、でも…」
「斑目はいらねーだろ、なんでアイツと交換してんだよ。灰谷はまだ金になるからわかるけどコイツ灰谷いるとこに大体いンだろ」
「あ、そおなんだ。じゃあ消すね。ごめんね不安にさせて」
ゴメン、斑目さん・・・!!
でも私は自分の命が可愛いので保身に入るぞ。
「・・・頼むから、浮気すんなよ」
「・・ぅ、うん」
ァ。これまさかもう逃げられない???
「ほら助手席のって。
ちょと散らばってるけど」
「えーっ、今どきローレル乗ってるやついんの。すげ」
「かっこいいじゃん。35だよ??」
「オレよくわかんね、ァいい匂い」
黒のローレルに2人して乗り込み、一虎くんの言う通りの道に従い家を目指す。
アパートらしい。とりあえずお腹すいたと思い途中コンビニにより一虎くんの分も一緒におにぎりたちを買った。
ちなみに一虎くん、飲み会の時は財布持ってこないらしいので私の奢りである。飲み会の金は払いたくないとの事。ま、自分主催じゃないなら払いたくないわな。
続く (更新停止中)
お気に入り登録で更新通知を受け取ろう
←19話
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 58人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:み | 作成日時:2025年7月16日 13時


お気に入り作者に追加


