19話 ページ21
はい、私やらかしました。
お酒を飲み始めてから早8年、一度もお酒の過ちを犯したことのない私がシッカリとやることやりました。
ええ、お客様と。いやまあ仕事中にやるのがご法度だからこれはプライベートだからクビにはならないけれど、それでもヤバイ。
いくら溜まってるからってなにしてんだ私、と。
目の前で寝転がって猫のように擦り寄ってくる一虎くんを見て物凄く後悔した。
日付も代わり今日は午前休、一虎くんも休みらしい。
1日一緒にいれるね♡と嬉しそうな彼にイヤわたし夜から仕事だよというと一気に不機嫌な顔に変わった。
「は？俺という存在がありながら他所の男と浮気しにいくの？おまえそんなびっちなの？ああおまえそうだよな、だって欲求不満でオレのこと襲うくらいだもんな、だから浮気するんだな、へえ、オレはさっき携帯に登録されてた女の連絡先消したのにお前はそうやってのこのこと男にしっぽ振るんだな、ふうん、へえ。」
「ぁ、ｽｺﾞｫｲ･･･(白目)」
「なに弁解しないわけ？あっそう、お前ってやり捨てするタイプなんだ？？オレのこと好きじゃないんだ？？へえ？あんなに好き好き言ってたのに嘘だったんだ、お前ってそういうやつなんだ？」
「ェ」
好き好きなんて言って･･･
たわ。あ、言ってたわ。何してんの自分。
でもこういうタイプは下手に否定してしまったら取り返しのつかないことになるのは経験済みな為上手くかわすのが1番なのである。
「でもね、一虎くん。わたしは独立する為のお金を今稼がないといけないの。わたし、理解がある男の人が好きだよ。一虎くんはいい子だから、わかるよね？」
「･･･独立してもコンパニオンはコンパニオンだろ」
「なにいってるの一虎くん。社長になったら現場は出ないよ。でも今はその為のお金を手っ取り早く稼ぎたい。
一虎くんが嫌ならわたし自分から連絡先交換しないようにするし、えっちなことも絶対しない。気になるなら盗聴器つけてくれてもいいよ。」
「えっ、いいの･･･？いやでもそんなこと言ってどうせ、」
「あ、信じれないんだ。そっか」
一虎くんの目が泣きそうな目に変わる。
「ま、まって！！ゴメン、わかった、信じるから、だから嫌わないでお願い、大好き、あいしてる」
「ん、ありがとう、わたしも大好きだよ」
さて、一件落着ではないがとりあえずは良しとして
これから先どうするかなあ･･･
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作者名：み | 作成日時：2025年7月16日 13時
