聖女候補の3人目の条件酷すぎる

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貴方side


服を脱ぎカゴの中に入れてシャワー室に入った。
女性の兵士もいるから女性用があるとの事、入った時広いと感じた。

静かで自分のシャワーの水の音しか聞こえなかった。
水が冷たいまま頭から水をかける。
段々と温かくなっていく水、いい所で止めて髪を洗う。

お風呂入るのと全く同じで普通に洗ってまた流してを繰り返す。
終わったと思ってシャワーの水を止めるとタイミングよく人が入ってきた。

『まじで居るじゃん』

『リリよく見てたね』

『まぁ、ね？』

3人ほどの声が聞こえる。
タオルを持って出ようとすると扉の位置が低い為簡単に水をかけられてしまった。

ニヤニヤと笑う3人組。
こんなことして何が楽しいんだか、そう思いながら無視して濡れたタオルを持ってシャワー室から出た。

もうひとつ持ってたタオルで身体を吹き髪も軽く拭いたあと外に出る。
周りからまた白い目で見られた。

『ほら、あの子』

『副隊長様に手を出したって子？』

『なんであんな子が聖女候補なんだか』

とヒソヒソと声が聞こえた。
塞いでしまいたい、もう逃げてしまいたい。

「勝手に連れてこられただけですけど？」

と声に出してしまった。
まるであそこの人達に言ってるように。
そういうと黙った、気が弱いと思わないで欲しいなぁ。

そう思いながら自分の部屋へと足を運ぶ。
ノックもなしに扉を開けて部屋に入る。

「もど」

目の前を見るとお、オスなんたらさんがそこにいた。

「部屋間違えました」

そう言って扉を閉めた。
すると直ぐに扉は空いた。

Os「ちょっとお話しようや。
聖女こーほ様？」

「オスなんたらさんと話すことなんてないです」

そう言って距離を取ろうとしたが遅かった。
後ろに白服の方が居て捕まってしまった。

「トントンさんは…」

そう聞くと「すまんなぁ」と申し訳なさそうに部屋から出てくる。
睨みつけてから「それでなんですか」そう聞くと「まぁ話は向こうでしようや」そう言ってどこかに連れていかれる。

数分歩いた所には開けた場所があり綺麗な花が咲いていた。
よく見ると黒褐色のバラや黒い百合など咲いていて不思議だなぁと思ってしまう。

Ht「君はここの席ね」

Os「紅茶とコーヒーどっちがええ？」

「どっちも無理なので水で」

毒でも入れられたら笑うことも出来ないからね。

Os「アールグレイでええよな。
今日のお菓子にはこれが合うんよ」

Tn「俺珈琲がええ」

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