五月の決意byチヒロ ページ27
良太郎『今日から本格的に勉強しないといけないのに…何故五月姉さんが居ない!』
一花『まぁまぁ』
四葉『でも本当に何処に行ったんだろ…』
二乃『ほら五月はあれよ、今日は「あの日」なのよ』
慎之介『あの日?』
良太郎『なんだそれは!?はっきり言ってくれ!』
慎之介『厨二発言してる時のお前には言わたく無いと思う…』
良太郎『それよりなんだよ?それは試験より大切な事なのか?もしそうじゃないなら許さないぞ…』
四葉『ううっ…それ…は』
二乃『いや普通に母親の命日』
四葉が何かを言いかけたが慎之介が質問した。
慎之介『…え?皆墓参り行かなくて良いの?』
四葉『正確には今日じゃないんです、お母さんが亡くなったのは8月14日』
暁斗『あ〜月命日』
二乃『あの子は律儀に毎月行ってるの、近くだからあんた達もお線香たてて来て』
慎之介『じゃあ良太郎行って来なよ…』
良太郎『何故だ…』
暁斗『最近勉強ばっかりしてるから休憩しろよ…』
良太郎『そうだな…』
そして…
良太郎『本当に毎月居るんだな。』
五月『何故…』
良太郎『姉さん最近、四葉姉さんにとかに教えてるだろ?』
五月『もっと早くするべきでしたね』
良太郎『…俺なんて必要ないと言いたいのか?』
五月『ふふ、あなたに教わった事を噛んでいるのですよ、感謝してます』
良太郎『恩着せがましいな…まあ、でも悪い気はしないよ』
五月『私もです。姉妹に教えて、感謝された時の喜び、そしてやり甲斐。私はあの時の気持ちを大切にしたい』
良太郎『姉さんには将来の夢とかあるのか?』
五月『私、先生を目指します。』
良太郎『…上手く言えないけど理由とかやり甲斐があるのはいい事だと思う…』
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作者名:チヒロ『幽旡』『由木』
作成日時:2020年2月29日 21時