私が7人と仲間になるまでのお話.【BTS】

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『……リリーさん？』




「その"何で？"って顔、やめてくれない？

いつにも増して腹が立つわ」







スラッとした体型で、美人のリリーさん。

メイクスタッフの一人で、いつも優しい人……


そんな彼女が何故こんなことを……









「私ね、あんたが大っ嫌いなの」





『……っ』





「ダンスがちょーっと上手だからって、あの七人と一緒にいるのが腹立たしいのよ。

見てれば、メンバーと話すことなんてありもしないじゃない。メディアでの仲良しはお芝居。









……ねぇ、自分がお荷物だって分かってる？」









笑っているのに、目に光はなくて。

ショックというより、やっぱりこの人にも嫌われていたのだと、それが当たり前なのだと思った。


だって、リリーさんが言っていることは間違いないのだから。私はいつだって一人じゃ何も出来ない、弱虫な女だ。









『……確かに、まちがって、ないです』



「流石にそれは分かってるわよね。

じゃあ話が早いわ。今すぐBTSから抜けなさい」















『…BTSから……ぬける』









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この言葉を、散々SNSで言われた。


メンバーにだって言われたこともある。





だけど、メンバー以外の誰かに直接言われるのは

初めてだった。









……ここに来れば、自分を変えられると思った。

一からやり直して、輝けるんじゃないかと。


でも現実はそんなことなくて、弱さを実感してそれでも尚、変わることができない自分を見つけただけ。








だけど、BTSに居ることだけが、私の生きがいだった。









.









"変われるんじゃなくて、変わるんだよ"









"Aなら大丈夫"









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ジンオッパ。


今日まで長すぎたけど、今以上に頑張りたいと思ったことはないです。



メンバー以外の誰かに言われるのが、こんなにも悔しいものだと、貴方達の傍にいる事が出来なくなるかもしれないのがこんなにも辛いものだと、胸が裂けるほど強く分かったんです。








弱虫な私だけど



まだ間に合いますか＿＿＿＿＿...？









.









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『……ううっ！！』



「い"っ！？？ なにすんだよ！！！」



『……ｶﾞﾊｯ、……ﾊｧ､ﾊｧ､



……私は、まけない、




負けたくない！！』

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