『本当の裏切り者は誰だろう』

LIAR297 ページ26

「「ありがとう！！」」



『おぇえ、げほ、あざっした……ぉう…』


未だに熱の冷めない体育館を出て、外廊下を三人で歩く

調子に乗ってシャウトするんじゃ無かった…



「いやあ！若いっていいなあ！」



「luzおじさんみたい」


疲れたーとか言いながら元気そうにスキップするまふくんを見てもしかしたらこいつはまだ成人してないのではと思う



『体力鬼め。』



「体力おばあさん。」



『いっぺんしばくぞ』



「キャーコワァイ」



luzがケラケラ笑いながら早足で逃げていく。
禿げろイケメン！！！




「お疲れ、A」



『ぅ、センラ先生ぇ…』



ひょこりと曲がり角から顔を覗かせたセンラ先生に突進する。
ぐふっと声を漏らしたが、ぎゅっと抱きしめてくれた。


背中に手を回すと、ぎょっとする





『センラ先生細くね？え？司先生より細くね？女子の敵じゃね？』




「いやあ…最近忙しくてご飯食べれんかったんよ…」




いやいや笑い事じゃないからな！？

咄嗟に先生の手を掴む




『文化祭の模擬店回り私と行きましょう！！』



何としてでも食べさせねば！
クレープとか！！






『ついでに奢ってください！！』




「それが狙いか。」

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