好感度が見える念能力とかいらねぇんだが！？【H×H】

少女漫画的展開は無かったです ページ6

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「起きなさいあんた！遅刻するよ！」

『んぇ…おはよ……』




いつも通り朝からお母さんにたたき起こされる。

分かったから。痛いから。か弱い私が折れちゃうから。

薄らと目を開け、カーテンを開けるお母さんの後ろ姿をみれば、頭の右斜め上にピンクのゲージが表示されてるのが見えた。

…ん？？？んんん？？？？？




『は？』

「あんたなに寝ぼけてんのよ。早く顔洗ってきなさい」




え、あれはなんだ？？

ポカンと口を開いたままの私を無理矢理洗面所に押し込んだお母さん。

なに、お母さんまさか念能力発動した？え？

でもあれ明らかにお母さんじゃなくて、私の……

真相を確かめるために急いで顔を洗いリビングに向かえば、またしてもピンクのゲージが表示されているお母さんの姿が。

ゲージには一から百までのメモリがついていて、お母さんはMaxの100の位置にゲージが溜まっている。

…てかこのゲージ、既視感あるな…。




「…お母さんの顔見てないで、学校行ったらどう？ホームルームの10分前よ」

『は！？なんでお母さんそれを先にっ…！もう！行ってきます！』




パンを口に含み家を出た私は、後にこのパンを噴き出すことになる。

住宅街を抜け、大通りに出た私。

そこは人も沢山いるわけで。そこで、既視感が確信に変わった。

道行く人全員に付いているあのゲージ。




『これ…ミルキと一緒にやった乙女ゲーム、"らぶらぶふぉーちゅーん"じゃん！！いや乙女ゲーム的な念能力とかいらねぇからぁ！！！！！』




パンは盛大に口から出ていき、道行く人には奇妙なものを見る目で見られました。


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詰みというかなんというか→←みんな、この夜の思考を覚えといてね

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