悪女ちゃんの本音

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「「最初はグー、じゃんけんポンっ！」」

男子たちは全力でじゃんけんをする。どんだけ美玲と同じ学級委員になって仲良くなりたいのだろうか。もうある意味こいつらの美玲に対する執着心は尊敬するよ。

「あ、俺勝ったー！」

「うわ、くっそ。負けた…」

「Aちゃんと一緒にやりたかったのに‥‥」

じゃんけんは凄いことに１回で決まった。そして勝ったのは、優原玲央。クラスの中でもかなり顔面偏差値が高い方だ。そして負けた奴らは、くっそと嘆いている。本当にどんだけ美玲と一緒になりたかったのだろうか。もう気持ち悪くまで思える。まぁここは優原に挨拶でもしておくか。

「わぁ♡玲央君、一緒なんだねぇ♡よろしくねっ♡」

はい、気持ち悪い。なんで私は悪女でぶりっ子ではないはずなのになんで、こんなぶりっ子をしなきゃいけないんだか。この小文字と♡マークの使い方は完全にぶりっ子じゃないか。もう私は悪女というよりぶりっ子なんじゃないか…？

「お、おう。よろしくな。あ、俺はAちゃんに挨拶しに行くわ」

そう優原は返した。もう動揺しちゃってるよ。そりゃあこんなぶりっ子みたいな悪女に話しかけられたら怖いだろね。いや、無視しないの偉すぎるな。本来だったらこんな奴と関わりたくないだろうに。私がもし悪女じゃなければ絶対にこんな奴と関わろうとしないよ。まぁ、美鈴に挨拶をしに行くと逃げたのだけど。

私も仲良くなるために美玲に挨拶しに行くか。私は自分の席から立って美玲の席の方へと向かう。

「こんにちはぁ♡Aちゃん、同じ学級委員会としてぇ頑張ろうねぇ♡」

「うん！よろしくね！一緒に頑張ろう！」

流石、夢主。こんな気持ち悪い奴に対してでも超ド天然という装備で全く引かない。天然過ぎてちょっと変わった人なのかな？ぐらいで済ましてるのが本当に凄い。美玲の両親はどんな教育をしたら私に対してでもちょっと変わった人程度で済ませられる人間に育てたのだろうか。


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mokaです。読んでくれている方が多くて驚いています。
前回は文字数が足りなくて変な所で切ってしまってすいません。
それとリア友の作品の宣伝させてください。
http://uranai.nosv.org/u.php/novel/usagin7251/
これです。是非、見てやってください。

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