悪女ちゃんの本音

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美玲にカッターキャーをした次の日、カッターキャーの話が広まったのか朝からクラスメイト達に心配されまくった。なんかもう申し訳ない、やったの自分だけど本当に美玲に謝りたい。じゃないと罪悪感で潰れそう。けどそしたらやったことが無意味になっちゃうから出来ない…

そして喉が痛い、家に帰ったから喉のケアちゃんとしたけどやっぱり痛いわ！デカい声出し過ぎた。あと腕も痛い！風呂入る時に傷口染みてめっちゃ痛かった…どうしてくれんだよ、作者。訴えんぞ

「ぶりこちゃん、大丈夫だった？」

「まさか美玲があんな奴だとは思ってなかったわ」

「Aちゃんってそういう事する人だったんだね…失望した」

「ぶりこちゃんが可哀そう…」

クラスではそんな事を言う人であふれてる。お前ら、美鈴が自己紹介してる時に目を♡マークにして、散々Aちゃん可愛いとか言ってたのにカッターキャーしてから対応めっちゃ変わったじゃん。手のひらくるっくる過ぎるだろ。

そしてクラスメイトの対応がだるい。いや、本来の悪女なら内心「よっしゃ、モテモテだぜ」的な事思ってるんだろうけどさ、私は生憎、そういう悪女じゃないんだよ。モテるのは嬉しいよ？けど、普通に手のひらくるっくる過ぎて流石にひくわ。

それに美玲が教室で孤立しちゃってんのなんか可哀そうになってくる。話しかけてもガン無視されてるし。因みに優原を含め大半の人達は私の味方らしい、中立と美玲派も数人いるらしい。

「ぶ、ぶりこちゃん…ちょっと話したいんだけど‥‥」

声を掛けて来たのは美鈴、クラスメイト達は蔑みの目を美玲に向けている。なんか、本当に申し訳なくなってくる。ごめんよ、美鈴、悪女としてやらないといけないんだ‥‥

「もちろんぅ、いいよっ♡」

「ありがとう、じゃあこっち来てくれるかな…？」

いや、美鈴その言い方警戒されるぞ普通なら。クラスメイトとか私の腕にカッターまたぶっ刺すんだと思ってるよ、その言い方だと。だってクラスメイトが「また」とか呟いてるし。いや、まぁそんなの気にしないで美玲に付いて行くんですけどね、私は。

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