やる気ゼロの睡眠不足は抹消されない〜4〜【ヒロアカ】

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『.......先生を忘れて幸せになんかなれない』



お母さんの言う幸せと、私の幸せは違う



『先生が生きてる。私も生きてる。ならそれでいいじゃんか。忘れる必要なんてないじゃんか』

「そういう事じゃ...このままじゃAがすぐに死んでしまうから...相澤先生はそう思ってるから...」

『私はそんなに弱くない!!』

「貴女はまだ子供なの!!大人の力が必要な子供なのよ!!」

『そうやって大人大人大人って...!!それで私を否定しないでよ!!!』



誰も認めてくれなんて言ってない


ただ、何も言わないでほしいだけ


お母さんは分かってくれる


そう思ってたのに



『結局...お母さんも周りと同じじゃんか.....私が決めた道を変えようとしないで.....』



やっと見つけた私の道


私が自分で決めた、私だけの...


大人は身勝手だ


いつも子供を心配してると言いながら否定してくる


お父さんが死んでから、お母さんが苦しくないようにって子供なりに頑張ってきたけど


もう.....限界.....



『私だって.......私だって少しくらい...ワガママ聞いてほしいんだよ...』



今まで苦しくてもお母さんが楽になる為に生きてきたから


全くじゃないけど、私はワガママが少ない方だって知ってるから


欲が無かったから


これくらいのワガママ...許してくれてもいいじゃんか



『忘れたくない...忘れたらダメなんだよ...私には...』



先生が...相澤先生が必要だから.....



「.....A」

『お願いだから...これだけは嫌だ...これだけ変えないで...』

「.....分かるわよ、大きな存在を忘れたくないのは」

『じゃぁ...!!』

「ごめんね...これが2人の為なの」



全く、届いてない


お母さんの指が私の瞼に触れようとする


条件反射で...思わず目を閉じた


お母さんの指は.....酷く熱かった



「こんな事.....したくなかったの...どうか忘れても.....思い出してね.....Aの大切な人を.....」



嫌だ.....


嫌なのに.....


どうして目を開けられないの


どうして声が出ないの


ダメ


やめて


消さないで!!!



『っ!!!』



バッと起き上がれば誰もいない暗い病室


息も荒いし、冷や汗が止まらない


嫌な夢でも見てた...？


鈍い痛みが右足に響く


そうだ、無くなったんだ


でも.....どうしてかな...





『なんで私、相澤先生の為にあんなに走り回ったんだろ』





というか.....





『いつからヒーロー目指そうと決めたんだっけ...』

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