〜189〜 ページ42
「待ってくれます？相澤先生」
話したい事を話し終えたのか、場の空気を読んで病室を後にした俺に理央という少年が声をかけてきた
「...俺に何か？」
「用...という訳ではないのですが...波が言ったように、あいつには士傑から推薦が来てます」
「良かったな」
「はい。波は推薦枠で士傑に行きます。もちろん、俺も士傑の普通科を受けるつもりです。つまり、僕達双子は雄英に行かない」
言いたい事が全く分からない
士傑の推薦を貰った
それは先程聞いたし、すごい事だと分かってる
「雄英から推薦が来たA姉さんには及びませんが、以前は僕達も雄英を目指していました。あの人に続きたくて」
この数分の間でも睡間がどれだけ慕われているのかが分かる
「だから今日の話を聞いた時、怖かった。姉さんと行動を共にした人達に話を聞くと、途中から単独行動してたらしいですね」
「...そうだな」
「貴方のせいでしょう」
直球だった
何も隠そうとせずにそう俺に告げた
俺の中の何かがストンと落ちていった
「姉さんは貴方を助けたかった。だから足が動かなくても無理して動き続けた。姉さんは貴方が無事だと知って嬉しそうだった」
あぁ、そうか
俺は...
「貴方がいなければ...貴方がいなければA姉さんは"ヒーローを目指す"なんて言わなかったんだ!!」
誰かに否定してほしかったんだ
睡間が目指そうした理由の1つは俺で
当然、今回の原因の1つも俺
だとしても
「姉さんは僕達従兄弟のヒーロー...それだけで良かったのに...貴方がいたからA姉さんはヒーローになろうと決めた。ヒーローとして貴方を守ろうとした」
「例え俺が原因だとしても、全て決めたのは睡間自身だ。あいつが悩んで考えた結果が今だ」
「なら、自業自得だと...？」
「言い方は悪いが、そうだな。自分で決めた道を俺が横からとやかく言う訳にはいかない。あいつは納得してる」
「...あっそ。まぁ、いいよ。A姉さんがなりたいのを俺もとやかく言いたくないし。でもさぁ...」
空気が...変わった
張り詰めた重い空気
「...二重人格か」
「いや、本性。言っとくけど、俺は絶対認めねぇかんな!!姉さんは人使君と付き合うんだからな!!」
「は？」
「俺は絶対、絶対、ぜーーったい!!認めな」
『理央!!ストップ!!!』
突然、焦った様子の睡間が出てきたと思えば
あっという間に拍心兄の方を羽交い締めにした
...なんで動けんだ、こいつ
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リンドウ(プロフ) - ルールリさん» 失礼しました。見つけた部分は直したのでまだ残っていたら教えてください。ありがとうございます。 (2019年4月25日 22時) (
レス) id: f9b4659293 (このIDを非表示/違反報告)
ルールリ - 通形の形がさ、違うのよね (2019年4月25日 21時) (レス) id: 35399f5c19 (このIDを非表示/違反報告)
沙凪(プロフ) - 環もやしが環、もやしってことかと思ったバカがここに！ (2018年7月20日 1時) (レス) id: c3b10b66ef (このIDを非表示/違反報告)
リンドウ(プロフ) - 柚子sherbetさん» そう、謝罪なんていらないんだ...!!!そんな為に自分を捨てたわけじゃないのにっていう心の叫び。こういう感じ本当大好き←先生には責任感じてこれからもちゃんと一緒にいてくれるよね、きっと!!従兄弟達全員は出せなかったな... (2018年4月20日 7時) (レス) id: dfc50c3188 (このIDを非表示/違反報告)
柚子sherbet(プロフ) - ああぁぁぁぁぁ…聞きたいのは謝罪じゃないのに…謝罪じゃないのに相澤先生！先生としてヒーローとして、謝罪すべき立場にあるんだと思うと辛い…自分の所為とか思ってそうで辛い…睡間ちゃんはそれでも覚悟して行動して、その結果だから…それはそうと従兄弟達可愛い (2018年4月19日 23時) (レス) id: 0cedae328f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リンドウ
| 作成日時：2018年2月14日 0時
