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何か声が聞こえた気がして目が覚めた
『.....んぁ...』
「起きたか」
『.....先生？』
見慣れない場所に聞き慣れた声
思わず飛び起きた
『え.....？んん？』
「お前が目ぇ覚まさねぇって切島から内線が入ってな。行ってみれば個性熱だ」
『個性熱...？』
「個性の発育時に起きる熱だ。お前の場合、慣れない捕縛ワイヤーの操作で個性を周りより深く引き出した。それが発熱の原因だ」
『そっか...で、どこ？』
「職員寮の医務室だ。一応、婆さんの治癒で熱は下がってるとは思うが...個性熱は暴走しやすい。ここで安静にしろ」
『ん』
「一応、今晩俺が監視役でここにいるが...同性の方がいいならミッドナイトさん辺りと交代してもらうぞ？」
『.....私が嫌って言わないの知ってるくせに』
むしろ相澤先生がいい
それにしても...個性熱って
『知恵熱みたいなもの？』
「まぁ、近いな。ただ個性熱は体が個性に対する不可に耐えられなくなった証拠だ」
『引き出しすぎた？』
「そうだな。個性12割はもう少し体が出来てから引き出すべきものだったのかもしれない」
『そっか』
「引いたとはいえ、まだ熱はあるんだ。明日は休め」
『.....分かった。ねぇ、先生』
ベッドから降りて先生の目の前まで歩く
途中、足が覚束無いのは仕方ない
『私、先生の隣に立てるかな』
「.....仮免は受かったんだろ。お前の努力次第だよ」
『うん。それとね、私の誕生日って夏休み中なんだ』
「それがどうした」
『.....私、16歳になったんだよ』
私の言いたい事を理解した先生は呆れたようにため息をついた
「俺は同じ事を何度も言うのが嫌いだ」
『不思議だよね。私は同じ事を何回でも聞きたい』
「不合理の塊か」
『多分そう。先生の合理性を壊したい』
「そう簡単に壊れねぇよ」
『なら私の一生をかけて壊そっかな』
「その必要は無いな。どうも俺はある奴の前だと合理的になれないらしい」
『合理主義者のくせに』
「その減らず口が無けりゃいいんだがな」
『そう簡単にはいかないよ』
「なら、俺の一生をかけて無くしてやろうか」
『それが答えでいい？』
「好きにしろ。まぁ.....俺はもう決めたけどな」
『.....長いよ、本当に』
「あっという間だぞ」
2年なんて
そう言ってほんの少し口角を上げた先生には
きっと一生頭が上がらないんだろうな
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ハゲポン(プロフ) - めちゃ面白いです！ (2018年8月2日 16時) (
レス) id: e12b05bd84 (このIDを非表示/違反報告)
リンドウ(プロフ) - クロムさん» 訂正してきました。ありがとうございます。 (2018年7月15日 11時) (レス) id: f9b4659293 (このIDを非表示/違反報告)
クロム(プロフ) - 夜嵐イサナじゃなくてイナサですよ (2018年7月15日 10時) (レス) id: bb638616b1 (このIDを非表示/違反報告)
リンドウ(プロフ) - 妃薫。さん» 存分ににやけていってください！！楽しんでいただけて(？)良かったです！！ (2018年2月9日 19時) (レス) id: dfc50c3188 (このIDを非表示/違反報告)
リンドウ(プロフ) - AZWさん» 直しておきました！！教えていただき、ありがとうございます！！これからもよろしくお願いします！ (2018年2月9日 19時) (レス) id: dfc50c3188 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リンドウ
| 作成日時：2018年1月13日 17時
