〜102〜 ページ4
『はっ.....はっ.....どこだし.....』
超圧縮重りとギチギチに固定された目隠しは確実に体力を奪っていく
しかも重りに至っては相澤先生が期末テスト時に使っていた重さ
もう1回言うけど、相澤先生"が"使っていた重さ
そんなの重いに決まってるじゃんか...
『おぐっ.....!!』
何も見えないから木にぶつかった
森の中、魔獣の森
何故私がここにいるのか
それは私と爆豪が投げたボールを探しているから
重りと目隠しつけたまま探して戻ってこいと
『...っ!!』
ガサッと左から音が
『あ"っ...!!!』
突然の攻撃に体が浮く
また出た、土魔獣
この土魔獣を攻略しながらボールを探す
どう考えても目隠しはおかしい
個性10割の維持はただでさえ過度な疲労を伴うのに
10割使わなければ重りつけて走れもしないし、見えない土魔獣に対抗出来ない
まぁ...既に抵抗なんて出来ないけど
『逃げ.....逃げる.....』
がくんと動かなくなってきた体を無理矢理動かす
『はっ.....はっ.....マジで.....死ぬ.....』
《どこまで行くつもり!?君、もう1kmは離れちゃってるよ!!》
『え...嘘...』
《それ以上行くと崖から落ちるから今すぐUターンしな!!》
マンダレイさんのテレパス
頭に響く声にふらふらと後ずさる
一旦深呼吸して...
焦るな、落ち着いて...
『っと.....危な...』
走らずに歩いて元来た道を戻る
その時、目の前に木があるような気がした
手を伸ばせば確かに木がある
少しだけなら何となく気配が分かる
だから避けた
避けたつもりだったのに
木の根っこに足を引っ掛け転んだ
しかも腹に何か固いものが当たった...
『いったぁ.....』
石？
腹部を手探りで漁る
手に当たったのは...丸い...
『あった!!ボール1個!!』
ぺたぺたと触って確認する
うん、ボールだ
残りは1個
見つけたことにより少しだけ足取りは軽くなった
ような気がした
『った...』
あ...まただ
またぶつかった
この土魔獣さえいなければ
『こんなに疲れないのに.....!!!』
土とはいえ、攻撃されると痛いんだよ
でもあまり離れると今度は戻れなくなる
そしてその日、私が戻って来れた時には既に日は傾き始めていた
時刻はどうやら午後4時に近づいていたようで
つまりは10時間も森で土魔獣に追われながらボールを探していたと.....
重りと目隠しを外してもらった時は開放感でしばらく倒れたままだった
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ハゲポン(プロフ) - めちゃ面白いです！ (2018年8月2日 16時) (
レス) id: e12b05bd84 (このIDを非表示/違反報告)
リンドウ(プロフ) - クロムさん» 訂正してきました。ありがとうございます。 (2018年7月15日 11時) (レス) id: f9b4659293 (このIDを非表示/違反報告)
クロム(プロフ) - 夜嵐イサナじゃなくてイナサですよ (2018年7月15日 10時) (レス) id: bb638616b1 (このIDを非表示/違反報告)
リンドウ(プロフ) - 妃薫。さん» 存分ににやけていってください！！楽しんでいただけて(？)良かったです！！ (2018年2月9日 19時) (レス) id: dfc50c3188 (このIDを非表示/違反報告)
リンドウ(プロフ) - AZWさん» 直しておきました！！教えていただき、ありがとうございます！！これからもよろしくお願いします！ (2018年2月9日 19時) (レス) id: dfc50c3188 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リンドウ
| 作成日時：2018年1月13日 17時
