〜120〜 ページ22
梅雨ちゃんを座椅子に座らせて、私は正面に座る
「あの、Aちゃん。私が床で...」
『平気平気。水しかないけど、いい？』
「ケロ...ありがとう」
早速冷蔵庫は活用してる
水しか入ってないけどね
ミニテーブルに水の入ったグラスを2つ置く
『それで...どうしたの？』
「...Aちゃんは、緑谷ちゃん達の事を知らなかったと言ってたわよね」
『うん、知らんかった。梅雨ちゃんは知ってたんだよね？』
「...えぇ、止めたわ。止めたつもりでいたの」
『.....そっか』
「緑谷ちゃん達のやろうとしてる事はルールを破る事...それはヴィランと同じだと...辛い言い方をしたわ...それで留まってほしかったの」
『梅雨ちゃん.....』
「私、思ったことは何でも言っちゃうの。でも、それでも苦しいものは苦しいの...」
ポロポロと涙を流す梅雨ちゃんにクローゼットからハンカチを出す
『...なんで、私にその話を？』
「Aちゃんなら、分かってくれると思ったのよ...相手を考えずに本音を話すAちゃんなら...」
『ん〜...うん、本音では話すけど、相手は考えるよ、流石に』
脱水起こすからと梅雨ちゃんに水を勧める
『まぁ、でも...私なら行くって言われた時、死人が出るかもしれない戦場に足手まといが来てくれて嬉しいか？って言うかも』
「ケロ...」
『相手はヴィラン。私達はまだ孵化しない卵。死んでもおかしくないし、ヒーローがいたら足手まとい確実。来て欲しくないでしょ』
梅雨ちゃんより私の方がキツいこと言ってると思う
『梅雨ちゃんは正しいよ。大丈夫。それに、私が今、ここでこうして生活してるのは、半分くらい梅雨ちゃんのおかげだしさ』
「ケロ.....でも...まだ皆と楽しくお喋り出来る気がしないの...心の中がまとまらなくて...」
『梅雨ちゃん...よし、行こう』
「ケロ？どこに...」
『さっき私に言ってくれたこと、そのまんまあの5人に言うの。私も行くし、どうしても詰まったら言って？私が繋ぐから』
本音をぶつけること
それがどんなに気を楽にしてくれるかは身を持って知った
『お節介かもだけど、私もヒーロー目指してんの。ほら、早く行こ』
梅雨ちゃんは大きな目を擦って立ち上がった
「...ありがとう、Aちゃん」
『時間は有限。思い立ったら行動しなきゃ』
「ケロケロ、相澤先生みたい」
『そうかな？』
お茶子に連絡を取って、5人を談話室に残してもらう
私も私で言いたいことあるし
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ハゲポン(プロフ) - めちゃ面白いです！ (2018年8月2日 16時) (
レス) id: e12b05bd84 (このIDを非表示/違反報告)
リンドウ(プロフ) - クロムさん» 訂正してきました。ありがとうございます。 (2018年7月15日 11時) (レス) id: f9b4659293 (このIDを非表示/違反報告)
クロム(プロフ) - 夜嵐イサナじゃなくてイナサですよ (2018年7月15日 10時) (レス) id: bb638616b1 (このIDを非表示/違反報告)
リンドウ(プロフ) - 妃薫。さん» 存分ににやけていってください！！楽しんでいただけて(？)良かったです！！ (2018年2月9日 19時) (レス) id: dfc50c3188 (このIDを非表示/違反報告)
リンドウ(プロフ) - AZWさん» 直しておきました！！教えていただき、ありがとうございます！！これからもよろしくお願いします！ (2018年2月9日 19時) (レス) id: dfc50c3188 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リンドウ
| 作成日時：2018年1月13日 17時
