〜23〜 ページ23
枕の下に置かれた目覚まし時計が鳴り響く
直接ではないが、かなり耳に悪い
『.....朝』
時間は...5:30
『昨日寝たのが.....何時だっけ』
確か...2:00頃
3時間半か...上々
『おはよ...お母さん』
部屋を出ればまだパジャマ姿のお母さんがキッチンに立っていた
「おはよう。今日はいつもよりスッキリした顔じゃない？」
『3時間半』
「一応、今日の夜もそのくらいにしなさいよ。それと、今日の朝ご飯はゼリーじゃないからね」
早く座れと急かされ、のろのろと椅子に座る
目の前に置かれたのは
『.....ねこまんま？』
「お粥よ。ちょっと味気ないかなと思って少し味噌を入れてみたの。これくらいは余裕で食べられないと」
『ねこまんま.....』
「.....とにかく、少しでも規則正しい生活を送れなきゃ。プロになる前に死ぬわよ」
『先生にもさ、言われたんだよ。ヒーロー目指すなら、体作りが大切だ...みたいな事』
「そりゃそうよ。あんたね、親の私が言うのもアレだけど、個性はかなり強いのよ？宝の持ち腐れってやつ。分かってる？」
味噌味のお粥を口に入れる
『しょっぱい』
「人の話を聞きなさい」
『ヒーロー科に行ってる時点で宝の持ち腐れじゃないからね』
お粥とはいえ、ゼリーよりずっしりくる
『ギブ』
「3分の2.....全く、この子は誰に似たんだか」
『...さぁ』
分かってるくせに
『準備してくる』
「今日も早く行くの？」
『...うん』
「中学校までは先生と会うのが嫌だから遅刻ギリギリだったのに...」
『だって中学校の時は先生がしつこかったから...嫌い』
「なら、今の先生は嫌いじゃないのね」
『.....担任、イレイザーヘッドだから』
お母さんは知ってる
私が憧れたヒーローの事を
合理主義の相澤先生は嫌い
でも...
私はずっと
イレイザーヘッドに憧れていた
いつの間にか活躍してるヒーロー
オールマイトのようになりたい
そう思う人は多いだろう
それでも私は...イレイザーヘッドのようになりたい
私は心の中でずっとそう思って生きていた
相澤先生には悪いけど
実際に会って合理主義を除けばイメージ通りだった
でもそれ以上に今は
幻滅...まではいかない
けれどそれに近い感覚を抱いている
そりゃそうだよ
あんだけ怒られ続ければさ
ため息を吐きながらも準備を進める
今日も今日で基礎学があるな.....
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リンドウ(プロフ) - 和奏さん» それを言ったら男子でも67いきませんしね……私も飛びません。((13超えた友達もいましたが、彼女はかなり運動神経良かったです))。 (2020年12月2日 19時) (
レス) id: c283219a85 (このIDを非表示/違反報告)
和奏(プロフ) - いや普通に13メートルとか飛ばんです。7メートルしか飛んだことないです。（） (2020年12月2日 17時) (レス) id: ea0b227b7d (このIDを非表示/違反報告)
もうふ - 好きです((突然の告白(笑) 相澤先生好きなので楽しんで読ませてもらってます！ (2019年8月8日 0時) (レス) id: bc132d7752 (このIDを非表示/違反報告)
リンドウ(プロフ) - クーニャンさん» 私のミスです、ありがとうございます。訂正してきました。 (2018年10月20日 12時) (レス) id: f9b4659293 (このIDを非表示/違反報告)
クーニャン(プロフ) - 初めまして、クーニャンです。ページ6のセリフで質問します。「合意的虚偽」とありますが、「合理的虚偽」ではありませんか？ (2018年10月20日 9時) (レス) id: 5eb4794cf2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リンドウ
| 作成日時：2017年11月25日 19時
