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⭐︎68(翔太side) ページ25
.【翔太side】
バイトが終わる時間が遅かったら
一旦帰ろうかと思ってたけど、
30分なら全然待てる。
スマホをいじりながら待ってると
時間通りに彼女は外に出てきた。
LINE聞いてさよならーってのも
愛想ないよなと思ったのでご飯に誘うことに。
高校生と居酒屋は絶対違うし
かと言ってイタリアンやらフレンチやらは
たぶんAちゃんには
ハードルが高くて来てくれない。
だからファミレスにした。
行ってもいいかなって思ってもらわないとね…
話してるときに、"Aちゃん"と呼ぶと
また目を丸くしていたけど…
ありがとう(笑)その反応が見たかったんだよ(笑)
コンビニについてからオーダーしてLINEを聞いた。
Aちゃんが泣き出したときは
どうしようかと思ったし、
距離詰めすぎた！？って焦った。
stellaで初めて会ったときから、
いや、コンビニで謝られたときから感じてたけど、
この子は礼儀とか常識とかちゃんとしてて、
きっと周りからしっかり者って
思われてるんだろう。
でもたぶん、それだけじゃない"何か"が
Aちゃんにはある。
俺がまだ知らない"何か"を背負ってる。
"生理現象みたいなもの"って言ってたけど、
いつかちゃんと隣に立って
"泣いていいよ"って言ってあげたい。
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作者名：aria | 作成日時：2022年10月9日 15時
