第27話 『死亡フラグ乱立』 ページ28
体が痺れるほどの重力に目の前が歪む
ぴきぴきとおそらく人の体からはしないような音が体の中で響いているが、息苦しさでそれどころではない
「私のヴァレンは【愛を具現化する】能力。あなたのその重さは私の愛の重さ」
こっちの方が素なのか、淡々とスタンド能力を説明する女を軽く睨みつける
「あァ、自己紹介がまだだったわよね。私の名前は
にっこりと笑む女ーーー丸山はさらに俺に距離を詰めてくる
目隠しを取られたことによって顔が見えるようにはなったが、はっきり言って可愛い
これでストーカーなんだから世界は残酷だ
その時、ズシンとさらに体が重くなる
なんで俺の名前をフルネームで知ってるのか、とかそんな疑問が吹っ飛ぶほどの重力
現実逃避をしてやっと平静を保っていられたが、もうそんなことをしている場合ではないほど息が出来ない
エコーズのように近づけば威力が増すのか？
「聞いてる〜？ちゃんとお返事しないとダメだよォ〜」
なんて言いながら俺の顎を掴む丸山の手をなんとかどけ、黙れと息も絶え絶えに返すと、こんな反応をされるとは思ってなかったのか少し驚いた顔をして、なぜか能力を解除した
「ーーーハァ、ハァ…ッ…ゲホッ…」
肺がいきなり活動を始めたように酸素を取り込もうとする
勢いよく入ってきすぎた酸素に思わず咳き込む
「……まァ…あなたがスタンド使いかどうかは置いといて…そろそろ私の愛しの承太郎様が来るかなァ？」
なんで、承太郎が来る前提なんだ。と俺が聞く前に丸山は俺に耳打ちをするように顔を寄せて話す
「あのねェ…あなたをここに連れてきた後で承太郎様にお手紙を送ったのォ…
『佐藤 Aは私が拉致っちゃいました。もし無傷で返して欲しいなら、指定した場所に来てください。』
ってお手紙」
優しい承太郎様ならきっと来てくれるよォ…なんてうっとりとした顔で言っているがオラオラフラグが立っていることに気づいた方がいいと思う
承太郎が俺のことを友達って思ってくれてるかは分かんねえけど、普通にそう言うタイプの人間が嫌いな人にわざわざ場所指定でよびだすとか死亡フラグの供給過多だぞ
俺は未だにズキズキと酸欠で痛む頭に耐えつつ未来の丸山に心の中でそっと手を合わせた
第28話 『普通科と特殊科 その� 戡�←第25話 『ラブ・サーチ その�◆�
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人力車(プロフ) - 丹華 蓬＠沼暖かいさん» ありがとうございます( >▽<)ゞ 携帯が調子悪くてDSやパソコンからの更新になってしまって前よりも更新が遅くなってしまうかも知れませんが、お付き合いください！ (2019年10月5日 20時) (
レス) id: 60356de8e5 (このIDを非表示/違反報告)
丹華 蓬＠沼暖かい(プロフ) - 今回も面白かったです、無理しない程度に頑張ってください。 (2019年10月5日 20時) (レス) id: 3fce7d89ee (このIDを非表示/違反報告)
人力車(プロフ) - 丹華 蓬＠沼暖かいさん» ありがとうございます笑！これからの展開を楽しみにしているあなたのためにも、頑張ろうと思います！ (2019年9月25日 22時) (レス) id: 60356de8e5 (このIDを非表示/違反報告)
丹華 蓬＠沼暖かい(プロフ) - 人力車さん» いい展開になって来ましたね、次回が楽しみです、無理しない程度に頑張ってください。 (2019年9月25日 19時) (レス) id: 3fce7d89ee (このIDを非表示/違反報告)
人力車(プロフ) - 丹華 蓬＠沼暖かいさん» いつもコメントありがとうございます！！前より少し更新ペースは落ちてしまいましたが頑張ろうと思います！ (2019年9月22日 16時) (レス) id: 9f1d144e77 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：人力車 | 作成日時：2019年8月17日 10時
