第29話 『普通科と特殊科 その�◆� ページ30
「佐藤さんの居場所に心当たりはありませんか？…例えば、佐藤さんの自宅とか……」
「………そういえば、私はAくんの家の場所知らないわ…春樹は？」
「俺もだ」
何回かAの家に遊びに行く提案は出ていたんだが、アイツは決まって散らかってるからまた今度。と断っていた
Aが俺たち以外に話をしている人物はドッピオだが、多分ドッピオもAの家の場所は知らないだろう
その時、ずっと黙っていた承太郎が口を開いた
「………佐藤がいる場所なら大体分かってるぜ…信じたくはないがな…」
「………やっぱり、そうか…」
承太郎のその言葉に花京院が苦虫を噛み潰したかのような顔をする
Aのいる場所が最初から分かっていたのか？
「おい、それってどう「それってどういうこと？」………」
さすが莉緒、会話に割り込むのがうまい。ただ、俺にも少しは喋らせて欲しい
莉緒の言葉を聞いた承太郎は少し考えるような仕草をして、カバンから紙のようなものを取り出した
「ーー！！春樹、これって」
承太郎が取り出したのは1枚の手紙
しかし、俺は、俺たちはその手紙を知っている
「知ってるんですか？」
「この手紙、Aが承太郎から借りた教科書に挟まってて、Aがそのまま持って帰ったんだ…って承太郎？どこに行くんだ？」
俺が話していると承太郎が学校の門の方向に歩いて行く
「今ので佐藤のいる場所はわかった。行くぞ花京院」
「ああ」
「なぁ………」
それを聞いて俺もーーと声が出かけるが、俺の声は承太郎たちに聞こえる前に消えた
(俺が行って何ができるんだよ……)
喧嘩も強くない、かといって作戦を考えられる頭脳もない。体育の成績も人より少しいいだけーーーー
そんな俺がいって手助けなんてできるのか？
かえって邪魔では？
(………なさけねえ)
ーーーー怖いんだ。
今まで生きてきた中で知り合いが誘拐されたなんて初めてで、どこか承太郎たちが行ってきてくれるのを願っている。
そんな俺に嫌気がさす
ぐだぐだ考えていても全部言い訳だ
行かない。じゃなく行けない。に変える1番狡い方法
その時
「ねえ」
と、聞きなれた幼馴染の声が響いた
放課後独特の静けさ、布の擦れる音が聞こえるほど静かな空間に莉緒の声は凛と響いた
「ー？どうしたんですか？」
「私も連れてって」
花京院と珍しくも承太郎が揃って面喰らったような顔をしていた
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人力車(プロフ) - 丹華 蓬＠沼暖かいさん» ありがとうございます( >▽<)ゞ 携帯が調子悪くてDSやパソコンからの更新になってしまって前よりも更新が遅くなってしまうかも知れませんが、お付き合いください！ (2019年10月5日 20時) (
レス) id: 60356de8e5 (このIDを非表示/違反報告)
丹華 蓬＠沼暖かい(プロフ) - 今回も面白かったです、無理しない程度に頑張ってください。 (2019年10月5日 20時) (レス) id: 3fce7d89ee (このIDを非表示/違反報告)
人力車(プロフ) - 丹華 蓬＠沼暖かいさん» ありがとうございます笑！これからの展開を楽しみにしているあなたのためにも、頑張ろうと思います！ (2019年9月25日 22時) (レス) id: 60356de8e5 (このIDを非表示/違反報告)
丹華 蓬＠沼暖かい(プロフ) - 人力車さん» いい展開になって来ましたね、次回が楽しみです、無理しない程度に頑張ってください。 (2019年9月25日 19時) (レス) id: 3fce7d89ee (このIDを非表示/違反報告)
人力車(プロフ) - 丹華 蓬＠沼暖かいさん» いつもコメントありがとうございます！！前より少し更新ペースは落ちてしまいましたが頑張ろうと思います！ (2019年9月22日 16時) (レス) id: 9f1d144e77 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：人力車 | 作成日時：2019年8月17日 10時
