１１６話「借り」 ページ39
ーAsideー
静かな病室に、スマホの呼び出し音だけが響く。
A「……」
すると、3コール目で電話が繋がった。
『……君から電話なんて珍しいな』
A「…うん、……あの、赤井さん…」
『…何だ？』
A「…ありがとう…、その…花束…とか」
と、Aはぎこちなく言った。
『…俺はただ､あの時の借りを返しただけだが……』
『！…そういえば、君は安室君のように俺を怒ってないのか？』
A「私は別に怒ってないよ、…むしろ、私が君に謝るべきだから……」
『…？それはどういう＿＿＿』
赤井が言いかけた瞬間、病室のドアの外から声がした。
A「(この声…、もしかして…)」
A「ご、ごめん赤井さん！ちょっと用事ができたから電話切るね…、また今度ゆっくり話そう…！」
『あぁ、わかった。』
そう言うと、Aは電話を切った。
A「…」
すると、急に病室のドアが開いた。
『ガラッ』
A「うわっ！…ノックぐらいしてよ…、安室くん」
Aは少し驚いた顔でそう言った。
安室「ハハ…、すまない」
と、安室は笑いながら謝った。
すると…
コナン「…Aさん！」
コナンが後からAの病室に入ってきた。
A「あっ！新＿＿＿」
すると、コナンは急いでAの口を手でふさいだ。
A「！？」
コナン「Aさん！安室さんにはまだバレてねーんだから、"新一"って呼ばないでくれよ…！」
と、コナンは安室に聞こえないように小声で言った。
A「あ、そうだったね…！」
Aは申し訳なさそうに言った。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 289人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「名探偵コナン」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：グレイ | 作成日時：2019年1月26日 19時
