１１３話「ジークンドー」 ページ36
A「…」
Aが気になってずっと見ていると、3人の近くにガラの悪い男達がやって来た。
A「ごめん、松田！ちょっと行ってくる！」
松田「えっ？あ、おい！」
Aは走って3人の所に向かった。
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男「小僧…やっと見つけたぞ…」
男「さっきはよくも恥をかかせてくれたなぁ…！」
新一はガラの悪い男をジト目で見上げた。
新一「あれはオメーらが悪いんだよ……」
ほとんど食べ終わった焼きそばにハエを入れて、大騒ぎをしてお金を払わずに帰ろうとしたからだと言う新一。
男「お前がチクんなきゃ､バレなかったんだよ！」
そう言うと、男は新一の腕をつかんだ。
蘭「し、新一！」
そして、もう片方の手で新一を殴ろうとした男の手をAがつかんだ。
男「な、なんだテメェは！？」
A「子供に手を出すなんて最低ですよ」
Aが冷ややかな目でそう言うと、男は一瞬怯んだ。
男「て、テメェには関係ねぇだろ！！」
男はAの腕を振り払った。
A「！」
すると、近くにいた若い男性が男に目潰しをしようとしたが、男の目の寸前で手を止めた。
？「悪いがこのボウヤは俺の連れでね…ボウヤに話があるのなら俺を通してからにしてくれ…」
？「まぁ、両目をえぐられた後でいいなら、いくらでも話を聞くぞ…」
それを聞いたガラの悪い男達は、慌てて逃げていった。
男「し、失礼しました〜！！」
蘭「すごーい！今の技ってなに？」
？「フィンガージャンプ！日本でいう目潰しだ…、ジークンドーの技の一つだよ」
蘭「そうなんだ！…あっ、お姉さん！新一のこと助けてくれてありがとう！」
A「いえいえ！」
？「ああいう事に慣れている様子だったが、もしかして……警察か？」
A「うーん…警察っていうか…まだ見習いですけど」
Aは警察学校に入っていることを話した。
？「ほう……興味深いな」
A「あ、そういえば名前を伺ってもいいですか？」
赤井「あぁ、俺は赤井秀一。アメリカの大学に通っているただの留学生だ」
そう話をしていると、崖の上を走っていた車が突然ガードレールを突き破って崖の下の海に転落した。
『ザバーーンッ』
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作者名：グレイ | 作成日時：2019年1月26日 19時
