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『………めんどくせぇ』
ぼそっと呟いたつもりが、案外、先生の聴力が良く、聞こえてしまったらしい
「ほぉ。教師に向かってそんな口聞いていいのかな?」
私の目の前で、机に肘をついている彼は、何をするということも無く、私のことをじっと見ている
複数のプリントをホッチキスで止めるという地味な仕事を任された私は、黙々と作業を進めた
『終わりましたけど』
プリントの角を整え、先生に差し出す
「おぉ。ありがとう。助かったよ」
これで終わりだ、と思い立ち上がると
「あ、あともうひとつ頼みがあるんだ」
『は?』
「これ。一緒に持って行って」
そう言って指をさした方向には、沢山のダンボールが積み上げられていた
『なんですかこれ』
「これから授業で使うもの」
『授業?』
「そう。授業」
これから授業をするのだろうか
その授業のために皆を呼び出したのか
よく分からないまま、私は先生と一緒に代車を運び出した
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7star(プロフ) - 初めまして!まだ更新数が少ないですが、凄く引き込まれるお話でハマってしまいました!1年くらい更新がストップされているみたいですが、もしお時間とお気持ちがありましたらぜひ続きを書いていただきたいです!楽しみに待ってます。 (2020年7月21日 10時) (レス) id: f3e580ba40 (このIDを非表示/違反報告)
鈴木結衣(プロフ) - このお話ハマりました!更新楽しみにしてます! (2019年7月14日 22時) (レス) id: 27e27da5f6 (このIDを非表示/違反報告)
みるく(プロフ) - 紗夜さん» うおおおおおおおおお!!!ありがとうございます(;_;)まじありがとうございます(;_;) (2019年5月2日 21時) (レス) id: 2cfdc08f02 (このIDを非表示/違反報告)
紗夜(プロフ) - 早速お気に入り登録を...(1コメ...?) (2019年5月2日 21時) (レス) id: e15e9e4897 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みるく | 作成日時:2019年5月2日 21時