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《ハイ スタートー！》
ジャージ(私の場合背中に穴が空いてるやつ)に着替えて待っていると、プレゼントマイクの大きな声が聞こえてきた。
ちなみに私の会場はCだ。
キョトンとする受験者を横目に、マイクさんが喋っている途中だが私は上へと舞い上がった。
『んー、良く見える』
雄英を受けるなら手を抜いてはいけない、そう思い一応個性を磨いておいた。
さっきも言ったけど本気の人に申し訳なさすぎるから。
どうせやるなら全力でやって落ちよう(落ちるつもり)
上から見ると仮装敵が何体か見える。
まずは見えてるとこから潰そうかな。
バサッと翼を広げ、目を瞑る。
...血液を翼中に行き渡らせるように全身に力を入れて、
『放つっ！！』
仮装
「うわあなんだこれっ！避けろ硬ぇぞ！」
『あっごめん...受験者にも被害が』
私の放った羽は見えている仮装敵に命中。
『えっと...とりあえず10Pは確保出来たかな』
羽が生え変わるのを感じて私は別の場所に移動、先程の技で何Pか稼いだ。
私は本来ビビりなので遠距離攻撃しかしたくなかったんだけどそうも言ってられないのかもしれない。
『痛いけど、【あれ】使うか』
背中の翼からぷちっとひとつ羽を抜く。ちなみに抜く時は髪の毛抜く時の痛み程なのでさほど苦ではない。
『うーん、自分で傷つけるの痛いからなあ』
【あれ】を使うには私の血液が必要なのでどこかを切って血を出す必要がある。
そうやって考え込んでいると、ものすごくドデカい音がした。
...まさか！
上を見上げると大きな0Pが私を見下ろしていた。
...あ、やっべ。
なんか、やっぱり国に守られてた一般高校生じゃ普通動けないわ。
足が地面にくっついちゃってる。
周りの受験者は逃げていく者ばかりで、そこに残されたのは私だけとなった。
...かと、思っていた。
「うぇ......｣
『...は、』
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