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｢んー……分かんないです。だってお母さんと過ごした時間より、焦凍と過ごした時間の方が長いから｣
｢そうか。お前が癒嶋と同じ治癒の個性だったら、焦凍と結婚させていたんだがな｣
結婚、という言葉を聞いて、どきりとした。
今はまだ一緒に居られても、焦凍が誰かと結婚する時にはもう……。その時が来たらどうなるのだろうか。私は捨てられてしまうのかもしれない。そんなことになるくらいなら私は個性を使って、一生猫の姿のまま焦凍の家猫になりたい。……だってまだ、焦凍に飼われていたいもの。
あ、とひとつ思い付いて、口を開いた。
｢猫の個性は要りませんか？身体能力が上がると思います｣
｢実験程度なら構わんが、焦凍以上に良い個性になるとは思わんな｣
｢うー、そうですか。残念｣
あはは、なんて軽く笑ってみせる。こんな会話を焦凍が聞いたら、怒るだろうか。
実験程度か。やはり私はペットというだけで、焦凍の恋人にはなれないらしい。恋人になれなくても結婚出来なくても、焦凍と一緒に居られるならそれで……。
……それで、いいのだろうか。
｢まあ、体育祭の成績次第では後のインターンシップに指名してやってもいいが｣
｢何それ、あいざわ先生からまだ何も聞いてないですよー｣
｢どうせ後で知るんだから別にいいだろう。大体は毎年同じなんだから、先に教えてやってるんだ｣
何だかネタばらしされた気分ではあったが、インターンシップで炎司さんが指名してくれるなら安心安全だ。
焦凍も指名するのだろうけど、焦凍は別の所に行きそうだ。こればかりは絶対に焦凍と同じ所という訳にもいかないし、どうせ焦凍と離れるならなるべく知っている人の所に行った方がいい。
体育祭か……頑張ってみようかな。
もしかしたらお母さんに、炎司さんに見てもらえるかもしれない。もしかしたら私の猫の個性だって、見直してくれるかもしれない。
そんな僅かな期待を抱きながら、朝食を食べ終えて箸を置いた。
｢炎司さん、今日休みですか？｣
｢馬鹿め、仕事に決まってるだろう｣
｢そーですか……｣
もし休みなら稽古をつけてほしいと思ったのだけれど……やはり忙しいようだ。
食後すぐにごろりと寝転がった私に炎司さんは何も言わず、私の分の食器も一緒に台所まで運んでくれた。焦凍が居れば勿論焦凍が片付けてくれるのだが、炎司さん、実は私には優しかったりする。
食後は眠いなぁなんて思いながら、焦凍の帰りを待った。
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二 - イラスト上手すぎる、、。 (2021年5月5日 7時) (
レス) id: f6d5c08391 (このIDを非表示/違反報告)
こたつゆず(プロフ) - 絵上手すぎです!!尊敬します!!私下手くそすぎてやばいので教えて貰いたいくらいです!! 師匠と呼んでいいですか? (2018年10月7日 20時) (レス) id: 3780c963fa (このIDを非表示/違反報告)
影猫(プロフ) - 花さん» お褒めの言葉ありがとうございます……！嬉しいです(*´ω｀*)トプ画も一応考えていたんですけど、あっという間に続編に……イラスト更新と本編の更新は別々になりそうです。トプ画の件も考えておきます、貴重なご意見ありがとうございます！ (2018年4月30日 0時) (レス) id: 3f1a8429d6 (このIDを非表示/違反報告)
花 - 絵、上手ですね！こういう感じの絵って大好きです！タイトル(?)の所に画像載せれるんですけど、描かないんですか？私はいいと思いますけど…時間があるときに考えて頂ければ幸いです！どうかご検討お願いします。長文失礼しました！((更新頑張って！ (2018年4月28日 22時) (レス) id: 3fabea4b64 (このIDを非表示/違反報告)
影猫(プロフ) - 鈴木美妃さん» コメントありがとうございます。申し訳ございませんが、現在夢絵のリクエストは受け付けておりません。もう少し描き慣れて、時間が余っていましたらご連絡しますm(_ _)m (2018年4月18日 19時) (レス) id: 3f1a8429d6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：影猫
| 作成日時：2018年4月7日 17時
