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｢……Aちゃんは、どうしてヒーロー科に？｣
｢しょーとと同じところだから。しょーとに薦められて、ヒーロー科の一般入試を受けてみたら受かっちゃった｣
｢ケロ……じゃあ、ヒーローのこと、どう思ってる？かっこいいとか、憧れるとか、子どもの頃の話でもいいのよ｣
空いている席に座って、手を合わせた。
それぞれ注文したものを食べながら、話を続ける。
｢うーん……何だろう、よく分かんない。子どもの頃は……しょーとと出会う前のことは、嫌なことしか覚えてないから｣
｢そう……なのね。轟ちゃんとはいつから一緒にいるの？｣
｢5歳くらいかな。一緒に住んでる……というか、住ませてもらってるの。色々あって｣
鮭の骨を一生懸命除けようと箸を動かす。意外と難しい。焼き魚の骨なんか焦凍が全部取ってくれるから、自分でしたことはほとんどない。
眉をひそめながらも、何とか骨を除けた。
｢今日ずっと考えてたけど、結局答えは一つも見つからなかったの。でもね、体育祭は頑張ってみようかなって｣
｢ケロ、いいと思うわ！Aちゃんもやる気だったのね｣
｢うん、しょーとのことではないんだけど、見てほしい大人のひとが居るから｣
お母さんと炎司さんのことだ。｢私はこんなに凄いんだぞ｣って見せたい。そうしたら炎司さんも見直してくれるかもしれない。お母さんも、私のことを見て探してくれるかもしれない。
梅雨ちゃんは先程よりも明るく｢体育祭までの残り時間、しっかり準備しなきゃね｣と笑った。
｢あ、そうだ。私、体育祭に向けて訓練してみようと思うんだけど……どうすればいいかな。しょーととは別々になると思う｣
｢そうね……誰かに教わるのもいいかもしれないわ。Aちゃんの戦闘スタイルにもよると思うけど｣
戦闘スタイル……入学してからまともに動き回ったりもしていないから、よく分からない。
一応身軽で運動神経が良い、というのは分かっているのだけど……。
｢んん……ぐるぐるっと、こう……動き回る感じ？｣
｢抽象的ね……でもそれなら、爆豪ちゃんはどうかしら？｣
｢かつき？｣
｢あ？｣
ん？……おぉ、なんてタイミング。
食器を戻しに行く途中なのか、おぼんを持った勝己が私達の席の横で立ち止まった。
勝己は私と梅雨ちゃんを交互に見て｢半分野郎ざまぁ｣なんて呟いていた。聞こえてますよ、とも言えずに、下からじっと勝己を見つめた。
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愛犬は天使です。 - 影猫さん» そうですか...............迷惑なこと言ってすいませんでした。これからも応援してます。 (2018年6月17日 16時) (
レス) id: cf71c5c6e6 (このIDを非表示/違反報告)
影猫(プロフ) - くるり、さん» ご指摘ありがとうございます、完全に二人称視点で書いてました……！右から炎出たら大変なことになりますね。。すごい恥ずかしい間違いしてました、ご指摘感謝ですm(_ _)m (2018年6月16日 20時) (レス) id: 3f1a8429d6 (このIDを非表示/違反報告)
くるり、(プロフ) - 最近の展開にハラハラしながら読ませてもらってます(笑)それでですね、たぶん12-3でエンデヴァーのセリフは｢右を使え｣ではなく｢左を使え｣だと思います。轟くんの炎は左から出るので(･_･) (2018年6月16日 17時) (レス) id: 9048a89fa8 (このIDを非表示/違反報告)
影猫(プロフ) - 愛犬は天使です。さん» コメントありがとうございます。そのように言って頂けてとても嬉しいのですが、数年前の作品で、私自身完全にジャンル移動しているので、難しいです……。本当に申し訳ございません。 (2018年6月12日 19時) (レス) id: 3f1a8429d6 (このIDを非表示/違反報告)
愛犬は天使です。 - すみません、あの、飼育部屋の更新してくれませんか？あの話大好きで、更新ずっと待ってるんです。お願いします！(土下座) (2018年6月12日 19時) (レス) id: 3074c316a1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：影猫
| 作成日時：2018年5月5日 17時
