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夜七時過ぎ、玄関の扉が開く音がした。
反射的に立ち上がり、玄関まで出迎えに行く。
｢ただいま、A。遅くなってごめんなぁ｣
｢おかえりなさいゾム。大丈夫だよ、痛いのもいつも通りくらいだし｣
ゾムはほっとしたような表情で私を見つめ、愛しそうに目を細める。それを見て、ゾムの私室に貼られてあった写真のことを思い出した。が、何事もなかったかのように振る舞った。
キスを交わし終え、一緒にリビングに行く。
今日はゾムが夕飯を買ってきてくれたらしい。手にレジ袋を持っていたけど、食材を買ったという感じではなさそうだ。
｢何買ってきたの？｣
｢ん？夕飯を適当に。なぁA、もしかして掃除してくれた？｣
｢！う、うん……暇だったから。駄目だった？｣
｢いや、ありがとうA。……おれの部屋って入った？｣
びくり、肩が揺れた。嘘を吐いてまで隠すべきなのかと一瞬迷ったのを、ゾムが見逃すわけがなかった。
｢へぇ……見たんや｣と呟く声が隣から聞こえる。もう隠しようもなくて、黙り込むことしか出来なかった。やはり怒られてしまうのではないのかと考えると、少しだけ怖くなった。
ぬっと伸びてきた手に怯えて、咄嗟に目を瞑った。
｢……おれのこと、怖い？嫌いになった？｣
｢な、なってない！何でそんなこと……｣
｢だってA、おれに怯えてたから｣
備えていたような衝撃はなく、ぽんぽんと頭を撫でられた。
ぱっと顔を上げゾムを見ると、泣きそうな顔で微笑まれた。それがどうしようもなく切なくて、寂しかった。違うのに、私はゾムにそんな顔をさせたいんじゃないのに。一緒に笑い合いたい。
けれど、ゾムには私が怯えたように見えたのだろう。私が無意識のうちに身を守ろうとしたのを見て、分かってしまったのかもしれない。ゾムは怯えた目を向けられることに慣れてしまったのか、そういったことには妙に敏感だった。
｢ご、ごめんね勝手に入って。でもね、私、嫌じゃなかったよ。ちょっと、驚いただけ｣
｢……ほんとに？あんなの見たら普通引くやろ｣
｢じゃあ普通じゃなくていいよ、私。だってゾムのこと、｣
ふに、とゾムの手により唇を塞がれた。大人しく喋るのをやめると、小さくため息を吐かれた。
｢……Aのこと、愛してる。だから、離すつもりない｣
じぃっと瞳の奥を覗かれ、何だか恥ずかしくなって身体に熱がこもる。
そっとゾムの腕に抱き着いて、赤くなった顔を隠した。
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影猫(プロフ) - トウマさん» ありがとうございます！私もヤンデレ好きです(笑)今度ガチもんのヤンデレも書いてみたいです。更新頑張ります……！ (2018年3月8日 3時) (
レス) id: 3f1a8429d6 (このIDを非表示/違反報告)
トウマ(プロフ) - 影猫さんのゾさんがめちゃくちゃ好きです…ヤンデレが大好物なので（）更新頑張ってください！ (2018年3月7日 22時) (レス) id: a615484a47 (このIDを非表示/違反報告)
きゃらめるそーす(プロフ) - 影猫さん» 了解ですっ (2018年2月23日 13時) (レス) id: 7e83d7a6cd (このIDを非表示/違反報告)
影猫(プロフ) - きゃらめるそーすさん» コメントありがとうございます。ついったでフォロー申請送って頂いた方でしょうか？誤操作で蹴ってしまったので、申し訳ございませんがもう一度送って頂けないでしょうかm(_ _)m (2018年2月23日 13時) (レス) id: 3f1a8429d6 (このIDを非表示/違反報告)
きゃらめるそーす(プロフ) - 影猫様のゾム氏がかっこよすぎて禿げそうになるぐらい悶えてますwこれからも頑張ってくださいっ！応援してますっ (2018年2月23日 13時) (レス) id: 7e83d7a6cd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：影猫
| 作成日時：2018年1月8日 18時
