。＊ ° 冬 限 定 カ レ シ ° ＊ 。【国見英】

A winter time＊３５ ページ36

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A「……ん…。あ、あれ…？」


国見「おはよ。もうすぐ下りるから準備してね」






下りる…？


…あぁ、電車の話かぁ。





そうだった、お兄ちゃんの電話により東京まで帰ってるんだっけ。






国見「……A、」


A「…ん……？」






国見くんが、何か不安げな顔をした。


しかしそれは一瞬で、すぐに「何でもない」と言い表情を戻した。







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国見「…………(…まさか、な)」








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孤爪「……！Aっ」


A「！？お兄ちゃんっ」






駅で下りたすぐのところに、お兄ちゃんが待っていてくれてた。


久しぶりに会えて嬉しいし、話したいことだってたくさんある。






……でも、今はそれどころじゃない…し。






孤爪「……いま、家、母さんも父さんもいるから…」


A「う、ん…」





国見「…じゃあ俺、そこらへんで待ってるから。行ってらっしゃい」






さすがに家庭内にズカズカ突っ込むわけにはいかない、とでも思ったのか国見くんは何処かへ行ってしまった。


観光とかしてるかもだけど、とりあえず家に行かなきゃ。








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国見「………(…まさか、Aが東京に転校したりなんか、)」










国見「……しない、よな？」

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