【銀魂】転生したら吉原に売られました。【神威】

8話 ページ9

「やっと起きたか、童」


『…あの時の…』


ここはどこだ。


「お前は父親に売られた。」


『私の父は死んだ』


「今は死んだが、そういう約束だったから、仕方あるまい。お前にはここ吉原の遊女になってもらう」


吉原？遊女？


『…ここは地球？』


「そうだ」


確かにここは地球だ。


ここは昔の日本ということか？


だけど、昔の日本は地下都市なんかあったか？


いや、ないはずだ。こんな技術なかったはず…


『…私は遊女にはならない。帰ります』


「どこに帰るというのだ。この地下から出てしまえば、日光が照る。其方は傘もないというのにどうやって帰る気だ」


傘…


『私の傘は』


「わしがもっておる」


『返して！』


すると、周りにいた武装した女たちに止められた。


私は暴れて


「まだそんな力が残っていたか」


『私が遊女になる？ありえない』


私は、今まで順風満帆な人生を送ってきたんだ。


2度目の人生は遊女？


『私は何があっても、ならない』


「…閉じ込めておけ」


私は、腕や足をひもで縛られて身動きの取れない状況に‥‥


いや、本当は引きちぎれる。


だけど、そんなことしても意味ないと気づいた。


鳳仙は明らかに強く、私には勝ち目がないと思ったから。

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