私は最低です。【ハイキュー】 (ページ16)

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１５話　ページ16

野乃花がいなくて２日目の夜

『‥‥ン』

「…はっ」

私たちは体を交わらせた。

「どうだった？」

『…うん。』

「うんじゃ、わからないけど」

『よ、よかったよ』

「ずっとこんな感じがいいのにな」

『そうだね』

バラしちゃう？

そう聞くと

「…困るだろ？」

賢二郎も困った顔をしていた。

『…そう…だね』

困らせているのは自分かもしれない。

「A？」

顔を覗き込む賢二郎。

『…え、なに？』

「そんな顔してるともっと不細工になるぞ」

『は！？うるさいし！！』

「はは、うそだよ。ばか」

子供みたいに笑う。

ああ、なんて

愛おしいのだろうか

「じゃあ、また明日な」

賢二郎が出て行き

しばらくして

ｺﾝｺﾝ

『…？どーぞ…？』

こんな時間に一体誰が？

「こんな夜遅くにごめんな」

『あ…瀬見さん！』

「なんか気に障ったかと思って、」

今日のことか

『いえ、すみません。でも私、他に好きな人がいるんです。だから、ちょっと、嫌で…。』

「あ、そうなのか。俺も悪かった。でも、なんでお前の同室のやつはそんなウソなんか？」

…それは多分

そう思いたいから。

私と一緒。

他の誰にもとられたくないから。

『私にもわかりません』

でも、それを言っても多分分かってもらえない。

『…今日は、すみませんでした。当たってしまいました。』

「それはいいけど、なんかあったら言えよ！相談のるからな！」

『はい、ありがとうございます』

言えない。