100年先も愛してる 3 (ページ6)

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それからの私達は

というか、登坂君は付き合ってる事を隠そうともせず、デスクに座ってる間以外はずっと私の側にいてくれてる。

登坂君と付き合ったことで、最近大人しかった後藤さんをはじめとするファンの方達がいろいろ言ってきたってのもあるんだけど……

『Aさん、ちょっといいですか？』

ある日の帰り、久しぶりに岩田くんに呼び止められた。

岩田くんはあれ以来、登坂君に釘を刺されたらしく仕事以外で話しかけてこなかったの。

岩田くんに呼ばれて、チラッと登坂君を見たけど、まだPCに向かってたから今市君に目配せだけして岩田くんの後についていった。

エレベーターホールの角まで来て、岩田くんがクルッと振り返った。

『Aさん、臣さんといて幸せ？』

『うん。とっても大切にしてくれてるよ？』

岩田くんは、そっかって俯いた後、言いにくいんだけどって眉間に皺を寄せた。

『なに？』

『安西には気を付けて。アイツ本気で臣さんのこと狙ってる』

『…………………………そう……なんだ』

『俺も本気でAさんのこと狙ってる。でも、Aさんを傷つけるつもりはないから。』

『岩田くん、そういうこと言わないで。仕事しずらくなるじゃん』

岩田くんは、すみませんって言ってから

『でも、ほんとの事だよ。安西のことも……』

とにかく気を付けてって、岩田くんはエレベーターに乗って下降していった。

気を付けてって……
狙ってるって……

その意味を考えながらフロアに戻ると、登坂君に話しかけている安西さんと目が合った。

ニッコリ笑っていて私を見た目に嫌な感じは読み取れない。

まぁ、私はこういうの慣れてないから読み取れないのは当たり前。

そんな事を思いながらボーッと二人を見てたみたい。

『A？もう帰れる？ちょっと待ってて？』

いつの間にか目の前にいた登坂君が私の頭にポンっと手を置いた。

『うん』

頷いてデスクに戻る途中、振り返ったら安西さんと目が合った。

うん。
やっぱり分かんない。