100年先も愛してる 3 (ページ41)

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翌朝、マンションの前で待ってくれてた登坂くんと出勤。

様子を窺ってるっていうか
チラチラ見てくるだけで何か話すわけでもない。

イライラする。

並んで歩いてる私達を見て、瑞希と今市君はなんかホッとした顔してんだけど、私許したわけじゃないからね。

じゃあ自分で、怒ってるていうか、納得してない理由を話せばいいんだけど、いつ気付くのかな？って思ってる。

ヤな女

私自分がこんな女だったなんて知らなかった。

どうして嘘ついたの？
嘘つきは嫌いって言ってたでしょ？

そう言えばいいのに、変に意地張っちゃって言えないの

でも、今日はお弁当作ってきたんだ

始業時間になって、ふと顔を上げると瑞希と登坂くんが話してて、チラチラこっち見てる。
時計が10時を過ぎた頃、デスクの上に置いてある電話に内線がかかってきた。

『企画部佐藤です』

『わ・た・し』

顔を上げると瑞希が手をヒラヒラさせている。

『なぁに？』

『登坂がさ、今日、弁当あんのかな？ってうるさいんだけど(笑)』

チラット登坂くんを見ると俯いて、ある？って口パクしてる。

『あるよ』

そう言うと、受話器越しにあるって！良かったじゃんっての言ってるのが聞こえた。

『グリーンピース丼だけど』

私が言った途端、隣の今市君と前の岩田君が
ブーっと吹き出して、瑞希もヒーヒー笑ってる。

登坂くんだけがえっ？なに？みたいになってて、瑞希がお弁当の内容を告げるとあからさまにガックリしてた。

『嫌なら食べなくていいって言っといて』

お昼休憩になって、ランチバッグを２つ持って席を立つと、登坂くんも後ろをついてきて二人で休憩室の端っこに座った。

『はい、お弁当。心して食べてね』

『……なんでグリーンピース丼？そんな食いもん初めて聞いたけど』

『……と、その前に！』

ランチバッグを開けようとしてたら登坂くんの手を握った。

『なんでグリーンピース丼にされたか聞かないの？』

『……安西の事だろ？』

チッ！
この期に及んで……

『違ーう！』

『……嘘…ついたから？』

黙って頷いた私の手を握り返してきた。

『ごめん。瑞希の愚痴だったし…言いにくくて』

『食べてよしっ！』

お弁当を開いて、登坂くんは嬉しそうに笑ってくれた。

『なんだよ。旨そうな弁当じゃん』

グリーンピース丼なんて本気で作るわけないじゃん
私もヤだよ