100年先も愛してる 3 (ページ5)

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オムライスを食べている間、世間話とか仕事の事なんかを話している男性陣。

これは大丈夫な感じなんじゃない？

だって、翔くんはともかく、あっちゃんは怒ってたり気に入らないと黙り込んじゃうもん

ふと顔を上げると、前に座ってるあっちゃんと翔くんがプッと吹き出した。

なによ！

ムスッとしてたら横から手が伸びてきた。

『ご飯ついてた(笑)』

登坂君が男らしい指で、私の口の端についたご飯粒を取ってくれて

た、た、た、食べた！！

うわぁー、こういうの憧れてたの

でも、恥ずかしい

どっちかっていうと、やってあげたかったもん。

顔を真っ赤にして俯く私を、あっちゃんは呆れ顔で、翔くんはニヤニヤ顔で見てた。

『ほんといつまで経っても子どもみたいで…臣ちゃんいいの？こんなガキで(笑)』

翔くん、酷くない？

あっちゃんはそれを黙って見てるだけ

『こういうとこも可愛いっすよね』

登坂君が答えると、翔くんは「お世話大変だよ？」って笑ってるし、あっちゃんは苦笑いしてた。

そろそろ戻らなきゃってお店を出る時、あっちゃんがお会計してくれてる間に、いつもデザートに食べていたカップケーキがレジに並んでるのを見つけた。

『カップケーキ…』

『食べたいの？時間ないじゃん』

さすがの登坂君も呆れ顔。

そしたらマスターが、お土産サービスって紙袋に入れてくれた。

『何その笑顔(笑)』

紙袋を受け取って、胸に抱き抱えてたら登坂君が見せてって紙袋を覗き込んできた

二人で紙袋を覗き込んでると、あっちゃんと翔くんが「どっちもどっちだな」って呆れてお店を出ていった。

前を歩く兄二人の背中を見ながら、登坂君がコソッと耳打ちしてきた。

『これってOK？』

『うん。めんどくさくてゴメンね』

二人で顔を見合わせて笑った。

携帯が振るえて、何かなって見たら翔くんからで

私と登坂君が笑ってる、たった今の写真が送られてきてた。

登坂君のキレイな笑顔と…………
デレッデレの私の顔。

もうちょっとちゃんと撮ってよ！