100年先も愛してる 3 (ページ24)

今日:6 hit、昨日:22 hit、合計:298,275 hit

124 ページ24

私の部屋に入って、とりあえず小さなソファーに座ってみたものの、いろいろ聞かれる前にワンクッション置きたい。

『お腹空いてない？何か作ろっか？』

『食ってきた』

明るめの声で問いかけるも即答、しかも敢えなく撃沈。

『聞きたい事が多すぎるから順番に答えて』

『はい…』

登坂君は

『まず１つ目』

と言って人差し指をピシッと立てた。

質問

①真依さんと出かけたはずじゃなかったのか

②今日は何してたのか

③岩田くんとどこで会ったのか

④どうして一緒にご飯を食べたのか

⑤送ってもらった理由

⑥またね？ってなに？

回答

①真依さんと出かけました。

②表参道でお買い物をしてました。

③真依さんと別れてショーウインドウに釘付けになってる時

④ちょっといろいろあって…

⑤勝手についてきました。

⑥会社でってことだと思います。

当然回答④の時に眉間に皺が深く刻まれた。

『いろいろってなんだよ』

それを答えちゃうとプレゼントがバレちゃうんだよなぁ。

『…………………………』

『その"いろいろ"が重要じゃね？』

『……だって…内緒だもん』

『……まさか…』

『なに？』

登坂君はスッと私から視線をそらした。

『岩ちゃんの方が良くなった？』

『ち、ちがうよ！そんなわけないじゃん！クリスマスのプレゼント見てただけだもん！そしたら岩田くんが後ろに立ってて…登坂君には内緒にしててねって言ったら、じゃあ代わりにご飯食べよって…だから…』

あっ！
言っちゃった…

あわわって口を押さえてたら、登坂君がぷすって笑った。
ぷっじゃなくてぷすって…

『ほんとに？嘘じゃないよな？俺、嘘つき嫌いだかんな』

『ほんとだもん！』

思わず腰に手を当てて仁王立ちしちゃった。

嘘つきが好きな人なんて、この世の中にいるの？