100年先も愛してる 3 (ページ20)

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真依さんと約束の日。

あっちゃんは、ちょっと仕事が溜まってるからって夜からデートなんだって。

この二人、とーっても仲が良いの。

あっちゃんはあんな感じだから、俺についてこい！なのかなって思ってたけど、案外真依さんに振り回されてて、内心ざまぁみろっ(笑)って思ってる。

登坂君は、今日はお友達と会うって言ってた。
早く帰れたら連絡するよって朝から甘々な声で電話くれたの。
ほんと優しいんだ。

『真依さん、だいたい決めてるんですか？』

『うん。時計にしようかなって思ってたんだけど、篤志さんが今着けてるのって、Aちゃんが頑張ってプレゼントしたやつなんでしょ？嬉しいそうに言ってたから時計はやめた(笑)』

『えぇー真依さんがプレゼントしたら、そっち着けるんじゃないかな？』

『いやいや、絶対着けないわ(笑)だからー、お財布にしようかなって』

あー、確かにあっちゃんのお財布年季入ってるわ。
真依さん、よく見てるな……

『これなんかいいかなって思って……篤志さん、だいたい黒ばっかりだから……』

『うん。すごくいいと思う！』

『そ？じゃあコレにしよ』

真依さんが店員さんに包装してもらってる間、ショーケースに入っているお財布とかキーケースを見てたんだけど、高すぎて吐きそうになった。

『お待たせ！Aちゃんは？何にするか決まった？』

『一昨年は手袋で、去年はマフラーだったの。今年は……何がいいかなぁ？セーター？』

『冬の装いで攻めてるわけね(笑)年中使ってもらえる方が嬉しくない？』

攻めてるわけじゃなくて、思考が単純だからそうなっちゃうだけだよ。

二人でブラブラ歩いていると、真依さんが急に立ち止まった。

『あっ！これ登坂君似合いそうじゃない？』

真依さんが指差した先を見て、ほんとだーって思って金額を見てビックリした。

ク、クロムハーツ……

そりゃそれぐらいするよね。

絶対似合うと思うけど……

『ちょっと高すぎか……』

真依さんが隣のショップに移動したから、慌てて後を追いかけた。