100年先も愛してる 3 (ページ16)

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ケーキを食べて、見ないで！って言いながらメイクして、お昼は外で食べるしって、ちょっと早めに家を出た。

お姉さんのお家まで車で30分ぐらいなんだって。
車中でお姉さんは登坂君の２歳上で、お義兄さんは１歳上なんだって話してくれた。

『じゃあ、お姉さんの方が歳上なんだ？』

『そうそう。ただでさえ気が強いのにさぁ』

そんな事を話ながら着いた可愛い一戸建て。

インターホンを鳴らすと、はーいって元気な声がしてガチャっとドアが開いた。

『いらっしゃい。』

ん？なんか聞いたことあるな、この声。

『入って、入って』

お姉さんはスリッパを２足出すとさっさとリビングに行ってしまった。

あれ？
無視られてんのかな？

登坂君の服をちょいちょいと引っ張った。

『ん？』

『ご挨拶してないんだけど……』

『見えなかったんじゃね？(笑)』

そんなわけないでしょ！
スリッパ２足出てんだから！

ムスッとして登坂君の後ろについてリビングへ……

『おー、臣ちゃんいらっしゃい！』

ん？
この関西のイントネーションは…

『健ちゃん結婚式ぶりー』

『ほんでほんで？その後ろに隠してるんが彼女かっ？』

『やめなさい健二郎、ただでさえ緊張してるのに！ね？って、えっ？』

登坂君の後ろを覗き込んできたお姉さんと目があった。

『ヤダ！Aちゃん？』

『里奈さん！』

『えっ？A！？』

登坂君の右側から里奈さんが、左側から健二郎先輩が覗き込んでる。

『お、お久しぶりです』

ペコッと頭を下げて顔をあげると、こっちを見てる置いてきぼりの登坂君。