【２】路地裏から拾いまして【浦.島.坂田.船】

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Senra.side

４人で買う物は買い、家へ帰ろうとすると、友人っぽい女と道で別れるAを見つける。…なんでこんなとこにおんねん

志麻くん、志麻くん。と、肩を叩いて知らせると、志麻くんはニヤァッっと笑って｢驚かしてやろうぜ｣と言った。




せ｢なんでこんなとこにおるん？｣


『………………人違いです』




んなわけあるか。




し｢あっれー？家でゆっくりして筈のAチャン、なんでここにおるんー？なんか手にもっとるし…なァ？｣


『……つぅ…』




なんつー声出しとるん…。
うらたんと坂田も気付いたみたいで無言の圧を送っていた。…坂田が無言なの怖いわ




せ｢で、なんでここにおるん？
その手に持っとるの、何？｣




『…はぁ。言います。ちゃんと言いますから圧をかけるのをやめてください。』




さ｢じゃあ話して？｣


『……学校の物を買いに行っていただけです。買うのを忘れていて…』




う,し｢｢ふぅーん？｣｣


『あ、疑ってますね？ほら、見てください。
ただの靴下です』




Aは袋を開けて中身を見せた。…本当らしいなぁ




う｢だったら別に俺達に言えば良かっただろ｣


『だって気づいたときには既に４人とも家に居ませんでしたし…連絡手段もないし…』


さ｢俺達が帰ってきてから言えば良かったやん｣


『だって大変じゃないですか…。それに迷惑ですし…』




せ｢あぁー！だってだってうっさいなぁ！
昨日も言ったとおりセンラ達を頼れや！｣




センラはそう叫んで家へ帰ろうと足を進めると、志麻くんに後ろから首に腕を回された。…なんやねん




し｢へぇ〜？“昨日も”ねぇ〜？｣


う｢ほぇ〜？｣


さ｢ほぉ〜？｣




………あぁっ！変なこと言ってもうた…ハズい…
今更気づいたわぁ…うぅ…




さ｢あっ！そういえば服、汚したんやった！｣




し｢あぁー、仕事の時の？｣




う｢汚しただけじゃなくて穴も開けたろ…｣




確かにそんなこともあったなぁ…っと先程のことは頭から消し、服のことを考える。センラも新しいの欲しぃかもなぁ




『あっ、じゃあ仕事用のを買ってみたらどうですか？
汚しても落としやすく、分厚くても軽いっていうの先程行ったお店で売っていましたよ』




せ｢それなら楽そうやなぁ｣




そして結局は家に帰らず、服屋に向かってから家に帰った。ええもん買えたわ〜

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