【２】路地裏から拾いまして【浦.島.坂田.船】

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目が覚めると、部屋は真っ暗で唯一の光が部屋に入っている月光のみだった。…そうだ、強制的に寝かせられて




せ｢あ、起きた｣




『センラさん…』





センラさんが部屋に入ってきて、起き上がろうとすると額を押さえられて起き上がるのを阻止された。…何で




せ｢あっつ。無理すんなや。お粥持ってきた｣




『…ヨーグルト食べたいです』




せ｢あるけどお粥食べなきゃあげへんからな｣




酷い人…。小さい器によそられたお粥を渡されたのだが、食べたくない…。

すると、ドアがノックされてうらたさんが来た。




う｢水持ってきた。まだ食べてないのか？｣




せ｢食べようとせんのよ｣




『……食べたくないです』




う｢食欲は？｣


『…ほんの少し』


う｢じゃあ食える｣




うらたさんは私からスプーンを取ると、適当に冷ましていたお粥を私の口の中にぶち込んだ。…！？




『げほっ、なにす…！？』




なんと果敢で、飲み込んで言葉を発した途端、またもやお粥をぶち込まれた。




せ｢…うらさん大胆…｣




『大胆っていうより大雑把では…？』




うらたさんの腕を握って阻止して水を飲む。
あー、冷たい…。




う｢おら、口開けろ｣


『今日坂田さんと貴方、口悪すぎません？』




どうせ自分で食べさせてくれないのでうらたさんの腕を掴んでいた手を離して口を開けて食べる。んー、美味しい




せ｢ヨーグルトは？｣


『え、いります』




う｢…即答すんなよ。ん｣




何度かうらたさんに食べさせて貰い、やっと食器の中にあったお粥は空になった。ヨーグルトヨーグルト…




『……(開かん)』




ぐぐぐっと頑張って開けようとするがなかなか開かない。…なんかこうやってるといきなり開いて顔面が汚れそう…




せ｢貸して｣




センラさんにヨーグルトを取られ、開けて渡された。
……なんか今日優しい…

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