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どうやら勝手に、彼女だと思い込んでいたらしい。
当の本人は、本当に誰の何のことか分かってない様子で。
「何だよ!!もう!!紛らわしい!笑」
「何が!笑」
あんなに悩んでた毎日がアホらしくて、もう笑うしかなかった。
「はーあ、もう」
アホらしくて、愛しくて愛しくて、またちょっと泣けた。
数時間前まで触れられた涼架の肩をグーで突く。
「何が、何で、ねぇ教えてよ!笑」
「も〜〜〜!!!帰る!」
「情緒どうなってんの笑」
泣いて笑って、忙しい私の感情。
朝の光に包まれて、胸がすーっとした。
晴れていてよかった。
何だかんだと言い合いながら、それでも涼架はうちの前まで来てくれて
私も黙って送られた。
夜が明けても、この人の考えてることは分からない。
だけどやっぱり、大事にされてることは伝わった。
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作者名:kiki | 作成日時:2025年6月26日 10時