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2020.3.28
「………ふぅ」
積み重なった段ボールに、
信じられないぐらい片付きすぎた部屋。
「この部屋…こんな広かったんだ…笑」
夕方の黄金色の光が、ベランダのレースカーテンの隙間から部屋に入ってくる。
ぐーっと、数時間の疲れを癒そうと伸びをしながら
１つの窓から外を眺めた。
「………………あ」
「…あんたは、どうしよっかね」
窓の淵にそっと置いたままだった
ぶっさいくな顔をしたゆらゆらソーラーの花の置物
もう壊れて動かなくなってた。
.
“ これお前にそっくりだったからやるよ ”
.
頭をよぎったあいつの顔と、その声に
いつの間にか
私はそっと、１つのノートを手にしていた。
.
“ いつかの私へ、
高校生の私より”
.
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作者名：千 | 作成日時：2019年10月21日 1時
