【銀魂】 銀髪にお姉ちゃん取られました

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それから、総悟と私は遊園地へ行った。
ジェットコースターに乗ったり、お化け屋敷に入ったりした。

だが、どれにも総悟が取り乱すことはなかった。
私は怖いのが特に苦手だから入っただけで足がすくんだ。


「...ねぇ、やっぱり帰ろうよ。まだ、入り口だから出られるよ？」

遠くの方から客の驚いた悲鳴が聞こえる。

「ふは、何言ってるんでぃ。折角なんで最後まで行きやしょう。ほら、手繋いでやるんで。それに、もっとAの怖がってるところも見たいんですよ、俺ぁ」


総悟の大きな手が私の手に触れ、お互いの指を絡め合った。
今まで恥ずかしくて繋いでこれなかったが、ここに来てようやく繋ぐことができた。
暗くて、総悟の顔が見えづらかったということもあり、思ってたより自然に繋ぐことができた。

だけど、やっぱり緊張する。
強く握りしめてしまってないだろうか、手が汗ばんで総悟が嫌になってないだろうか。

そんなことを考え、寿命を縮めながら出口に向かう。
最後に横からお化けが出てきて元の世界に戻った。


「怖かった...」

「ふっ、怖がりすぎですよ。所詮、どれもオモチャなのにAがここまで怖がるとはねぇ」

ニヤリと笑い、総悟がいきなり親指で目の下をグイッとした。
自分では気付かなかったが手だけでなく、目からも汗が出ていたらしい。

「...お化け怖いもん」


初めて総悟に弱味を素直に見せたかもしれない。

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