【銀魂】 銀髪にお姉ちゃん取られました

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「...お付き合い、しませんか...？」


ぐるぐる回っていた頭からポンッと出た驚きの言葉だった。


「あ、いや、なんでもないです。忘れてください」


すぐに前言撤回。
恥ずかしさで目を逸らした。


「ふっ、あっはははは！いいですよ、俺ぁ。」


「いや、ホントに今のはなしで」


沖田さんと付き合うのは悪くない。沖田さんにちょっとした好意を抱いているのももう否定はしない。それに、付き合うことで自分も忙しくなれるから、お姉ちゃんにかまってあげることも減る。

だけど、やはり自分はプライドが高い。
自分から告白して、付き合うことになるなんて、人生の汚点だ。
付き合うなら、相手からがいい。


「ほんとは俺と付き合いたいんじゃないんですかぃ？」

ニヤニヤする、沖田さん。


「そ、そんなことないですよ。さっきは、なんというか...勝手に口が...」


「じゃあ、もし、俺が告白したらAは付き合うんですかぃ？」



話しているのを遮って沖田さんはそう言ってくれた。
でも、やはり素直でないから、

「別に、付き合ってみても...いいかな...」


「ふっ。じゃあ、付き合いやしょう。アンタとなら、お互い理解しあえる気がするんでぃ」


沖田さんはニコッと笑った。

これも、沖田さんの優しさなのかな。
私の気持ちを組んで、沖田さんからそういう話を持ちかけてくれたのかな。


「う、うん...私もそう思う...」


でも、これ、もしかしたら、傷の舐め合い...？

まぁ、いいや。私には得しかない。
思春期の私が気になり始めた異性と付き合えるし、お姉ちゃんにかまってあげることも減る。
今はとりあえず何も気にしない。


「じゃあ、また会いやしょう。今度も尾行してこいよ」


笑いながら、沖田さんは見送ってくれた。

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