検索窓
今日:5 hit、昨日:19 hit、合計:38,547 hit

86話 ページ37

僕たちは雨竜川へ着いた

アシㇼパさんたちが獲ってきた白鳥を食べることに

アシ「レタッチㇼは食べた後に頭を木弊で包んで、また生まれ変わって戻っておいでと言って川に流してあげる。だから綺麗に食べてやれ杉元。舌やクチバシの皮も全部食べられる」

杉元「うふふ」

スプーンに乗った白鳥の頭を杉元に差し出すアシㇼパさん

杉元「コォーーーー…うふふ」

アシ「はやく食え」

白石「見ろよこれ」


白石が平太の持っていたタバコ入れを漁っている

『どれだ?』

白石「これこれ、几帳面に採れた川ごとに、砂金の標本を集めていたみたいだ」


見てみると夕張川と書かれた紙の中に砂金が少し入っている

他にも頓別川や知内川など


白石はその標本から話し始めた

アイヌは採られた砂金を1箇所に集めて隠した
その隠し場所はのっぺらぼう事件で殺された7人の他にもいる可能性はあると

ひとりで大量の金塊を移動させるのは難しいため、かなり近くにしか移動させなかったんじゃないかと

白石「さらにもっと絞り込むには、埋蔵金を鑑別して、どこの川で採れたか産地を割り出せばいい」

杉元「ああ?埋蔵金は隠されているのにそれをどうやって鑑別するんだよ!」

アシ「馬鹿だなぁ白石は」

白石「谷垣の話を忘れたか?のっぺら坊は砂金の一部を持って逃げたが舟は転覆。その砂金も沈んだと…」

杉元「支笏湖か!」

アシ「支笏湖は北海道で一番深いんだ、潜って砂金を見つけるのは絶対に不可能だ」

『ちょっとまて、支笏湖の標本に書いてある海賊さんって誰だ』

白石「網走脱獄囚24人のひとり、こいつは特に気合が入った強靭な男だぜ」

杉元「なるほど、つまりこの川へ行けば海賊を捕まえられるってことか」

87話→←85話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (37 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
148人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:八咫烏 | 作成日時:2022年4月21日 14時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。