北の国では2［ゴールデンカムイ］ (ページ21)

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70話ページ21

亜港近辺のニヴフ民族の村で休むことになった

家の中で尾形さんと月島さんを寝かせてもらってる

尾形さんの息が荒い

毒は杉元が抜いてくれたはずだ

早く医者に見せないと…

『尾形さん…』

僕は手を握ることしかできない

谷垣「どうして尾形はキロランケと組んでいたのか、この男が少数民族の独立に共感するとは思えないが」

鯉登「本当に純粋に金塊が欲しいだけなんだろうか」

杉元「そうであって欲しいね、気兼ねなく殺せる」

『………』

その後スヴェトラーナ(燈台の娘)と岩息は、旅立っていった

***
エノノカがニヴフの爺さんから聞いた話を訳して話してくれた

どうやらばけもの川という話がある

男は全裸になって尻に炭で目を描いてばけものを追い払った話

杉元「それほんとにご近所の人だったらどうすんだよ」

白石「オシッコしてくる」

白石が家から出ていった

アシ「杉元、お尻をだせ」

杉元「え？はい、アシㇼパさん」

アシ「白石を驚かそう」

そう言って杉元の尻に目を描いた

僕は何も言わずに目を瞑った

アシ「あ…かぶった」

その声が聞こえたので多分、白石も尻に目を描いて帰ってきたのだろう

ニヴフの住民がみんなにモスと呼ばれる飯を振舞ってくれた

杉元「はい、A」

『僕はいい』

杉元「…食べないと、倒れちゃうよ」

『……大丈夫だ』

杉元「……」

鯉登少尉がモスと聞いて嬉しそうに食べる

杉元「医者をここにつれてこなくては」

鯉登「亜港の医者を？我々は密入国者で日本兵だぞ、通報されたらどうするんだ」

杉元「月島軍曹だってちゃんとした医者に一度見てもらったほうがいいだろ」

鯉登「………」

杉元がニヴフの格好をして医者を呼びにいってくれた