北の国では2［ゴールデンカムイ］ (ページ3)

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52話ページ3

月島さんが何かを言われた

月島「お前ら日本人だけではロシア人に勝てない、だと？」

鯉登「この薄らハゲ…もう日露戦争を忘れたか」

杉元以外乗り気じゃなかった3人の目に火がついた

***
『え！？僕だけ出れないのか！？』

杉元「ああ、俺たちに任せろ」

鯉登少尉に顎をもたれて顔をあげられる

鯉登「その綺麗な顔が腫れてしまうのは勿体無い」

『きっ…綺麗…えへへ…///』

鯉登「(可愛い)」

周りの声援の中、真ん中の舞台に

月島さんが何か挑発されたようだけど

そんなことも関係なくなるぐらいの殴りありが始まった

「うおおお！強いぞ！」

「日本の兵隊さん！強い！！」

杉元たちが勝った…！

「おおお！」

「すげえ！勝ったぞ日本軍！！」

『すごかったな！バコーンって！！ドーンって！！』

杉元「え？？ああ、うん！そうだな！」

鯉登「まあ私のバコーンのお陰だな」

谷垣「え？？通じるのか？」

***

酒場に戻るとまた店主の話が始まった

月島「日本兵の話はすぐに広まった、刺青の男に勝てる奴らが現れたと噂になってる、刺青の男は今夜のスチェンカに出る、大勢がお前らの勝ちに賭ける、お前らがわざと負けてくれれば俺は大勝ちできる、と言っている」

チカ「そんなことより犬を返す約束は？」

月島「八百長が終わったら返す、と言ってる」

その言葉を聞いて杉元が店主の頭の毛を毟った

谷垣「北海道のアイヌは刑罰で鼻や耳を削ぐものがあるそうだが…樺太アイヌはどうなんだ？エノノカ」

エノ「指の先っちょきるよ！」

『変なこと言ったら舌を半分に切って蝶々結びにするぞと伝えてください、月島さん』

杉元「蝶々結び？可愛いな」

月島「可愛いか？そんな難しい表現は出来ん」

店主の頭を床に押し付けながら杉元

杉元「おまえ交渉の相手を間違えたな」

店主がまた何か騒ぎ出した

月島「こいつの情報がまだあるのか？行方を知ってるのか？」

キロランケの写真を出して聞く月島さん

鯉登「人差し指からだ、手をおさえてろ月島」

杉元「ちょっと待った、本当に何か知っているかもしれない」

鯉登「この場を逃れたい一心ででまかせを言ってるに決まってる」

『ダメです、でまかせでも聞いてみる価値はあります』

鯉登「むう…」

谷垣「俺も一切信用できない」

月島「こいつの口車に乗ってまた賭けスチェンカなんぞ時間と労力の無駄だ」

杉元「アシㇼパさんの行方に繋がる情報として万に一つでも可能性があるなら俺は無視なんてできない」