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駐輪場に自転車を置き、二人で下駄箱に向かう。
ちらほらクラスメイトや知り合いの姿が見え、無意識に少し俯いた。
少し迷った末に口を開く。
「……あの、永瀬くん」
「ん？」
「私たちって、その……付き合ってる、のかな」
聞いてしまった。
顔が見れない。
すると、沈黙の中急に昨日と同じように右手を包まれた。
びっくりして顔を上げると永瀬くんの真剣な顔が目に飛び込んでくる。
「やっぱあかんな、チャリ」
「……え」
「手繋げへんし」
そのまま私の手を引き下駄箱に向かう。
昇降口を抜けると靴を脱いでるクラスメイトがいて、永瀬くんがおはよと声をかけると彼は振り返った。
そして私たちの繋がれた手を見て、ぴたりと動作を止める。
じわりと顔が熱くなる私とは反対に、永瀬くんは余裕たっぷりに笑い、肘を曲げ繋がれた手を顔の近くまで持ち上げた。
「俺ら付き合っとるから、よろしく」
「「えっ」」
私の声とクラスメイトの声が被ると、永瀬くんはお構い無しに、なぁ？と私を見て首を傾げる。
私がぎこちなく頷くと、マジか！おめでと！と言いながらクラスメイトは足早に教室に向かった。
「……よろしくって、何」
「まぁ、広めといて〜ってこと。アイツに言っとけば一発やで」
「教室行ったらみんなに何て言われるか……」
「私の彼氏だから手出さないで！って言ってもええよ」
見上げた顔は楽しそうで、その薄い瞳で見つめられたら何も言えなくなることを知っているだろうに、私を見つめて微笑むから困る。
AA、最高にずるい彼氏ができました。
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あー(プロフ) - 本当に面白い作品でした！幸せをありがとうございます！ (2020年5月11日 16時) (
レス) id: 027e812693 (このIDを非表示/違反報告)
kaede0318(プロフ) - とっても面白かったです！あと、借り物競走の時の紫耀くんのお題ってなんだったんでしょうか？？ (2020年4月22日 8時) (レス) id: 71eb8c3baa (このIDを非表示/違反報告)
キンプリ大好きちゃんのみー(プロフ) - sideとか誰が言ってるのか書いてあると読みやすいです(*^^*) (2020年3月19日 11時) (レス) id: f3c8e2ad49 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：頼 | 作成日時：2019年10月21日 20時
