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 放課後。俺達はナルトが悪戯でした顔岩の落書きを落としていた。俺まで巻き沿い喰らっているが、後でナルトに内緒でラーメンを奢ってくれるらしく、なんとかお願いを受けてくれないかとイルカの頼みで仕方なく引き受けたのだ。そう、仕方なく。別にナルトと一緒に居れる口実が出来たとか、そんなんじゃあない。そして俺は人前ではラーメンが食べれないのだ。

「綺麗にするまで家には帰さんからな!」
「別に良いよ……。家に帰ったって誰も居ねえしよ!」
「俺も」

 ナルトにも両親が居ない。彼は昔、三代目に理由を問うたが誤魔化されるだけで言ってほしいことは何も言ってくれなかったという。……辛いだろうな、本当の親を知らないというのは。でもこいつは一度もそんな素振りを見せたことはない。いつも笑顔でへらへらして本心を隠して生きている。大の大人でさえ難しいことをやってのけてしまえるのだ。本当に尊敬する。
 ふと上を見ればイルカが頬を掻き、何かを思案している表情に変わった。

「ナルト……」
「今度はなにィ?」

 若干拗ね気味のナルト。俺はイルカから出る、この先のセリフを予想できていたため、変わりゆくナルトの表情が見たくて、手を止めてナルトの方を見ていた。

「ま、なんだ。……それ、全部綺麗にしたら、今晩はラーメン奢ってやる」

 ――ほら来た。
 驚く表情から喜びに満ちた表情へと移る。ナルトの表情はコロコロ変わるから面白い。

「よーし! オレさ! オレさ! がんばっちゃお!」

 単純な奴め。イルカも扱いやすくてかわいい生徒を持ったものだ。
 俺みたいに特殊な生徒もいるが。そこはすみませんでしたー。謝る気ないけど。

「A! A!」
「何」
「早く終わらせてイルカ先生に奢ってもらうラーメン、食いに行こうぜ!」

 そうだな。そう頷きかけてあることを思った。

「もともとお前が蒔いた種だろーが。何故俺が巻き込まれている。今回は手伝うが次はないぞ」

 流れるような動作で頭に拳骨を落とす。痛がるナルトに前にも――というより数時間前――こんなことあったよなと既視感を覚えた。にしてもお前本当に身長低いな。おかげで拳骨が落としやすい。でも手は大きいから身長に伸びがないとは限らない。かくいうナルトの身長が低いと嘲笑していた俺もそんなにたいした大きさじゃない。一五八センチあるかないかくらいだ。
 ま、そんなことは置いといて作業するか。

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作者名:夢幻狂華 x他1人 | 作者ホームページ:https://plus.fm-p.jp/u/kashiwagi0922  
作成日時:2018年3月20日 10時

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