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第二十八話 増援 ページ29

ギ「…なんで──…」
藍「…知っていたさ。君の狙いなど知った上で、僕は君を連れていた…
君が私の命をどう狙うのかに興味があったからだ…
…だが残念だ、ギン。まさか、僕が始解していないとでも思っていたのかな」
ギ「───…!!」
藍「君はもう少し後に裏切るのだと思っていたんだが…まぁいい。
仕方が無い、今ここでのギンの裏切りは想定外だったからね。僕自ら殺してあげよう」

そう言うと藍染はルキアに斬り掛かる。だが藍染の刀を受けたのは、ルキアではなく白哉だった。白哉は藍染と距離をとった。

ル「…に………兄………………様…!」

白哉はルキアを抱えたまま膝をつく。

ル「に…兄様っ…!?兄様…何故…何故私を…!?
どうして…兄様…。兄様…兄様っ…!」

藍染は、ふと上を見上げる。

空「いくぜ、兕丹坊!」
兕「おス!!」

上から兕丹坊と彼の方に乗った空鶴が現れる。空鶴は詠唱を唱え始める。

空「散在する獣の骨!
尖塔(せんとう)紅晶(こうしょう)鋼鉄(こうてつ)の車輪
動けば風 止まれば空
槍打つ音色が虎城(こじょう)に満ちる!


空鶴の構えた左手に黄色の閃光が現れる。

空「破道の六十三『雷吼炮(らいこうほう)』!!!

空鶴は鬼道を藍染に放つ。兕丹坊は地面に降り立った。

岩「姉ちゃん!」
織「兕丹坊さん!」

空鶴の鬼道を躱した藍染は鏡花水月の柄に手をやるが、瞬歩で現れた夜一と砕蜂に捉えられる。

藍「…これはまた、随分と懐かしい顔だな」
夜「動くな。(きん)1本でも動かせば」
砕「即座に首を刎ねる」
藍「……成程」
夜「空鶴!!!」

夜一は空鶴と兕丹坊を見る。

空「おう、夜一!
あんまりヒマだったからよ。散歩がてら様子見に来たぜ!」

4人に続き乱菊も双極についたのだが、乱菊はその場の光景に目を大きく見開いた。

乱「────…!?──ギン!!」

それもそのはず、乱菊が双極で捉えようとしていた男が血を流し、倒れているのだ。乱菊はギンに駆け寄る。

夜「…これまでじゃの」
藍「…何だって?」
夜「…判らぬか、藍染
最早おぬしらに…逃げ場は無いということが」

第二十九話 大虚→←第二十七話 市丸の決心



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ひな☆(プロフ) - コメントありがとうございます!アニメや原作を見ながらなので更新は遅いですが、頑張ります! (2019年10月16日 20時) (レス) id: 3dbd855d6e (このIDを非表示/違反報告)
白銀水龍(プロフ) - 面白い!更新頑張ってください。 (2019年10月16日 17時) (レス) id: 724789ecd5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ひな☆ | 作成日時:2019年10月13日 21時

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